松本波田道路 進む工事 用地取得9割超 長野県松本市
長野県松本市と福井市を結ぶ中部縦貫自動車道(延長約160キロ)の一部で、事業が進む松本波田道路(松本市島立―波田、5・3キロ)の用地取得率が91%(昨年度末)に達した。建設予定地を上空から見ると、起点から終点までうっすら緑色の帯が延び、道筋が見えてきた。早期完成を願う地元協議会などの取り組みも活発化している。 昨年度は扇子田高架橋(波田)が完成し、松本波田道路で最大の高さ14・6メートルとなる、新村高架橋(新村)の下部工事に着手した。アルピコ交通上高地線と国道158号をまたぐ橋で、橋桁の長さは77メートルに及ぶ。本年度も波田、新村、和田で工事が進められている。 先月開かれた島立、新村、和田、波田の4地区の住民でつくる「中部縦貫自動車道(松本波田道路)建設促進地区連絡協議会」の総会では、長野自動車道に接続する起点「松本ジャンクション(JCT、仮称)」を整備する中日本高速道路がJCTの事業内容や完成イメージ図を示し、市が和田と新村に設ける追加インターチェンジ(IC)の概要を説明。新村ICの整備に合わせ、県が本年度の事業化を目指す県道松本環状高家線・新村バイパスに関する説明もあった。 18日には同協議会が初の中央要望を行う。松本波田道路の早期完成と、2カ所の追加IC整備に向けた円滑な協議、中部縦貫道波田―中ノ湯間の早期のルート提示と計画段階評価への移行などを求める。
市民タイムス