エクソン、1-3月利益は前期下回る見通し-石油・ガス価格下落響く
(ブルームバーグ): 米石油大手エクソンモービルの1-3月(第1四半期)の利益は、前四半期を下回る可能性が高い。原油・ガス価格の下落や、時価評価に基づくデリバティブ(金融派生商品)の利益の減少が響く。
3日の届け出によると、エクソンの上流部門は石油・ガス価格下落に伴い、最大10億ドル(約1520億円)の打撃を受ける見通し。これに加え、トレーディングでは未決済デリバティブなどの「タイミング効果」のため、最大13億ドルの減益が見込まれる。
精製マージンの拡大に伴う利益は、定期メンテナンスの増加によって吹き飛ぶ可能性が高いと同社は説明。エクソンの株価は3日の米株式市場の時間外取引でほぼ変わらず。年初来では19%上昇している。
エクソンは石油メジャーの中で最初に1-3月期の業績見通しを明らかにした。同社の減益見通しは、前期よりも厳しい決算シーズンを示唆している可能性がある。前四半期には、商品相場下落にもかかわらず、石油大手5社のうち4社がアナリスト予想を上回っていた。
原題:Exxon Guides to Lower Earnings on Commodity Prices, Trading(抜粋)
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Kevin Crowley