【シルクロードS】重賞でも内枠、逃げ先行を重視 東大HCが京都芝1200mを徹底検証
中穴で輝く岩田望来騎手
<京都芝1200m・過去5年の種牡馬別成績> ロードカナロア【9-8-4-49】勝率12.9%/連対率24.3%/複勝率30.0% キンシャサノキセキ【4-3-4-34】勝率8.9%/連対率15.6%/複勝率24.4% キズナ【3-3-0-21】勝率11.1%/連対率22.2%/複勝率22.2% 種牡馬別成績では、ロードカナロアが2位に5勝差をつけて独走。19年のシルクロードSを産駒のダノンスマッシュが制している。下級条件に滅法強く、未勝利戦【3-1-1-5】単勝回収率233%、1勝クラス【2-2-1-3】同107%の好成績。出走があれば要注目だ。 2位はキンシャサノキセキ。牝馬が【1-3-1-16】で勝率4.8%、単勝回収率14%なのに対して、牡馬は【3-0-3-15】で勝率14.3%、単勝回収率188%と性別で好走率に差があるのが特徴だ。 3位には意外にもキズナが入った。スプリント戦のイメージが薄い同産駒。前走から距離短縮している場合は【1-0-0-9】で複勝率10.0%、複勝回収率16%と苦戦している。一方、前走と同距離では【2-3-0-8】で複勝率38.5%、複勝回収率118%とプラス域だ。継続して短距離を使われている産駒を狙っていきたい。 今週のシルクロードSでは、ロードカナロア産駒のエターナルタイム、キンシャサノキセキ産駒のリバーラが出走予定。その他、ルガルの父ドゥラメンテは【0-3-0-3】、アグリの父カラヴァッジオは過去5年の出走歴がなく、バースクライの父ハーツクライは【0-2-1-12】だ。 <京都芝1200m・過去5年の騎手別成績> 武豊【8-1-3-12】勝率33.3%/連対率37.5%/複勝率50.0% 北村友一【6-3-1-21】勝率19.4%/連対率29.0%/複勝率32.3% 岩田望来【6-1-4-21】勝率18.8%/連対率21.9%/複勝率34.4% C.ルメール【0-2-0-6】勝率0.0%/連対率25.0%/複勝率25.0% 最後に騎手別成績について。トップは8勝で武豊騎手。逃げると【3-0-0-0】で単勝回収率573%、差しに回っても【4-0-2-5】勝率36.4%、単勝回収率155%と驚異的な成績である。今年のシルクロードSでは騎乗しないが、今後見かけたら必ず押さえておきたい。 2位は北村友一騎手。19年のシルクロードSをダノンスマッシュで制している。5番人気以内だと【6-3-1-9】で勝率31.6%、単勝回収率157%と黒字域を記録しており、人気馬に騎乗する際は信頼できる。 3位は岩田望来騎手。2番人気以内だと【0-0-3-3】と連には絡めていない。しかし、3~6番人気だと【5-0-1-9】で勝率33.3%、単勝回収率352%と成績をグンと上げる。本命サイドではないそこそこの人気馬に騎乗する際には要警戒だ。 今週のシルクロードSでは岩田望来騎手がバースクライに騎乗予定。その他、エターナルタイムに騎乗予定のC.ルメール騎手は意外にも【0-2-0-6】と勝ちきれていない。平均3.6人気に対して、平均着順は5.9着なので、過剰人気なら思い切って馬券から外すのもアリだ。 《ライタープロフィール》 東大ホースメンクラブ 約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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