ライシ大統領らの遺体を収容 イラン北部のヘリ墜落現場で
テヘラン、イラン、5月21日 (AP) ― イランのライシ大統領が乗ったヘリコプターが5月19日、濃霧の中で同国北部の山中に墜落、同大統領とアブドラヒアン外相が死亡、中東情勢が緊迫するなか、イスラム共和国は2人の重要な指導者を失った。 ライシ大統領の死を受けて、同国の最高指導者ハメネイ師はモフベル第一副大統領を大統領代行に指名、6月28日に新大統領選挙が行われる。 ハメネイ師は、イランは政府がコントロールしていると主張したが、ライシ大統領の死は、国内外からの圧力に直面する同国に新たな打撃を与えた。 イラン政府は墜落の原因を明らかにしておらず、妨害工作によって墜落したとも考えていないようだ。 国営IRNA通信によると、この墜落事故で、イランが2000年代初頭に購入したベル212ヘリコプターに乗っていた8人全員が死亡した。 IRNAによると、死亡したのはライシ大統領とアブドラヒアン外相の他に、東アゼルバイジャン州知事、タブリーズ高位聖職者、革命防衛隊幹部、乗組員3人。 ライシ師はイランの大統領としては2人目の殉職者。1981年、イスラム革命後の混乱期に爆弾テロによってラジャイ大統領が死亡した。 (日本語翻訳・編集 アフロ)