二次災害の恐れで救助活動難航…落石で救助活動を一時中断 国道沿いで土砂崩れ 車1台巻き込まれ50代男性ケガ 救助活動は午前6時ごろに中断 奈良・下北山村
奈良県下北山村で発生した土砂崩れで、車1台が巻き込まれ50代男性が足を怪我しました。男性は車の一部に足が挟まれた状態だったということです。警察などは他にも数台が土砂の下敷きになっている可能性があるとして、救助活動を行っていますが、二次災害の危険性があることから難航しています。 【画像を見る】土砂崩れ現場の最新状況は? 23日午後9時前、吉野郡下北山村前鬼の国道169号で「道路がふさがって通れなくなっている。車が埋まっている」と近くにいた人から110番通報がありました。
警察によりますと、当初、国道沿いの山の西側のり面の土砂が高さ約5m、幅約100mにわたり崩落したということでしたが、現在は高さ約5m以上、幅約20~30mにわたって崩落したとみられるということです。 53歳の男性が乗った車1台が土砂に巻き込まれ、男性は土砂でつぶれた車の一部に、足をはさまれていた状態でしたが、その後救助され、右足を怪我して病院へ搬送されたということです。意識はあるということです。 一方、後続車から「自分の前に車4台が走っていたところ土砂崩れが起きた」という情報も寄せられていて、警察などは他にも2~3台の車が土砂の下敷きになっている可能性があるとみて救助にあたっています。 現場は、今年5月に土砂崩れが発生し、のり面を鉄柵で覆い、片側一車線を通行止めにしていましたが、当時、雨や雪などは降っておらず、原因は分かっていません。 現在も落石などが起きていて二次災害のおそれがあるとして、午前6時過ぎに救助活動を一時中断しているということで、警察や消防の救助活動が難航しているということです。