ダルビッシュ有、ハムストリングの張りで早期降板
パドレスのダルビッシュ有は現地5月29日(日本時間30日)、前回からのバウンスバックを期して、本拠地ペトコパークでのマーリンズ戦に先発登板するも、3回6安打3失点(自責2)で早期降板し、今季3敗目を喫した。試合はパドレスが1-9で大敗し、今季初となる本拠地でのスイープを逸した。
現地紙『サンディエゴ・ユニオントリビューン』は試合後、電子版に「ユウ・ダルビッシュが、ハムストリングの張りにより3回終了後に降板するなか、マーリンズがパドレスを下しスイープを免れる」と題した記事を掲載。
その冒頭で、「ダルビッシュは水曜の午後、1度として快適には見えなかった」と前置きした上で、「このベテラン投手は、その輝かしいキャリアの中で幾度となくそういったケースを切り抜けてきており、しばしば5回、あるいは6回を投げ切り、試合を接戦に保ってきた」とした。
「しかし、そういう頑張りは大体において幸運を必要とするものだが、水曜のダルビッシュに運は味方しなかった」と続けた上で、パドレスに拙守が目立ったことを指摘した。
さらに記事では、「また37歳の右腕は、左ハムストリングに、マイク・シルト監督のいうところの『張り』があり、その状況は彼が四球で走者を出した後にエラーで失点したことで長引いた3回に悪化してしまった」と右腕が早期降板した経緯について伝えた。
その上で、「そこまで大きく影響するものではないが、(ダルビッシュは)張りを感じたんだ。それでも(ボールは)良い感じ出てきていたし、投球もかなり良かった。ただ、3回が長くなったので、継投するのが理に適っていた」とのシルト監督の言葉を掲載した。
記事によるとダルビッシュが、「ハムストリングの違和感をどれくらい前から感じていたのかは不明」であり、「ダルビッシュは前回先発した試合後、デリバリーの間、左足を十分に『クローズ』の状態に保つのに苦労していると述べていたが、この2つの問題に関係性があるのかどうかは分かっていない」とのこと。
また、記事では「試合後、ペトコパークにはさらなる検査へ向かったダルビッシュの姿はなく、カンザスシティへ向かうチームには帯同しない見込みとなっている」とした上で、「彼は来週のアナハイムまで登板しない予定だが、その次回登板にも、今や少なくとも何かしらの危険信号は灯ったようだ」としている。
J SPORTS 編集部