【速報】防衛省、馬毛島基地工期を3年延長 能登地震など影響、30年3月完成見込み
米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)移転を伴う鹿児島県西之表市馬毛島の自衛隊基地整備を巡り、防衛省は10日、施設全体の完成時期を2030年3月へ3年延期すると発表した。同省は能登半島地震の影響で仮設宿舎建設が進んでいないことなどを理由としている。25年度にも始まるとの見方もあったFCLPの開始時期にも影響がありそうだ。 【写真】〈馬毛島の変化を写真で比べる〉北側上空から見た馬毛島。左は2023年1月12日撮影、右は24年1月8日撮影=いずれも本社チャーター機から
10日午前、防衛省の担当者は種子島1市2町と県庁を訪れた。工期延長を伝えたとみられる。 防衛省は23年1月、環境影響評価(アセスメント)の最終まとめとなる「評価書」を公告、基地本体に即日着手した。評価書では今年9月にも完成する計画だった滑走路など飛行場施設の工程を3年延長した。航空保安施設や港湾施設の完成もおおむね3年遅れる見込み。運用開始に最低限必要となる施設は、引き続き早期完成を目指す。 基地完成後は、米軍が求めるFCLPの訓練地となるほか、陸海空の自衛隊部隊も活動する。
南日本新聞 | 鹿児島