シャナン・ドハーティー、死の直前に離婚に合意 前日に扶養者手当放棄の書類にサインしていた
現地時間7月13日(土)、長年乳がんと闘っていた俳優のシャナン・ドハーティーが亡くなった。その前日に夫でフォトグラファーのカート・イスワリエンコとの離婚に合意していたことが明らかになった。雑誌『ピープル』などが報じている。
2人は2011年10月に結婚。約12年連れ添ったが昨年4月にシャナンから離婚を申請した。彼女はイスワリエンコに扶養手当ての支払いを求めていたが、彼は拒否。そのため離婚は成立していなかった。争いが長期化していたが、シャナンは亡くなる前日の7月12日に扶養手当を放棄する申請書に署名。「不履行または合意による婚姻の解消」にも同意した。報道によるとこれによりシャナンとイスワリエンコの双方が離婚手続きを確定したことになり、離婚が成立した。イスワリエンコはシャナンが亡くなったその日に、彼女がサインした扶養手当放棄に関する書類にサインしたことが確認されている。
亡くなるまでの約1年、シャナンは扶養手当を巡ってイスワリエンコと闘い続けていた。彼女は病気のため俳優の仕事ができないことからSAG(全米映画俳優組合)の健康保険を失ったこと、これまで出演したドラマの再放送から入る使用料も減っていることを理由とし、月額約1万5,000ドル(約240万円)の手当を要求していた。イスワリエンコが彼女の要求を受け入れないことから、先月シャナンは裁判所に書類を提出。イスワリエンコが手当を払わないだけでなく、彼女が要求する財務情報の開示にも応じないことに抗議していた。シャナンは彼が贅沢な生活を続けていることも指摘しつつ、「イスワリエンコは11年以上連れ添った瀕死の妻への責任を放棄した生活を続けながら、支払いを要求される前に私が死ぬことを期待して離婚を長引かせている。それが許されるのは正しくないことだ」と激しい言葉で訴えていた。
イスワリエンコは死の前日に離婚が成立したことについてまだ何もコメントしていないが、シャナンの周囲はすでに彼の行動を非難し始めている。友人の1人でビジネスコンサルタントのタラ・フュリアニは、亡くなる直前にシャナンが書類にサインをしたことが報じられると彼への怒りを露わに。SNSに「彼女はステージ4の乳がんで体のあちこちに転移していた。死は避けられないもので、彼女はそれを知っていた。そのことに平穏を感じていた」「でも彼女の夫がまともな人間であったなら、亡くなるまでの数か月間の彼女の苦しみや痛みはあんなに深いものにはならなかった。瀕死の妻にほんの少しの人間らしさを示せたはずだ」と投稿している。