《衆院選2024》つくばトリプル大忙し 職員増員、投票箱購入 開票終了明け方も 茨城
20日告示、27日投開票の市長選・市議選を控えた茨城県つくば市は、15日公示の衆院選が加わる「トリプル選」となり、市選挙管理委員会職員らが慌ただしく対応に追われている。市長選・市議選との混同を防ぐため、16日から始まる衆院選の期日前投票所は、20日まで市役所1カ所に限定。市内450カ所の選挙用ポスター掲示場所には衆院選の掲示板が急きょ追加された。 市選管は、衆院選に対応するため職員を増員し、11人体制で事務作業に当たる。現在は市議選立候補予定者の書類確認、開票場のレイアウト打ち合わせなどの対応に追われている。担当者は「一気に慌ただしくなった。本番でミスは絶対に許されない。細心の注意を払いながら備えたい」と気を引き締める。 トリプル選では、衆院選の小選挙区と比例代表、市長選、市議選、国民審査の五つの投票が行われるため、投票所1カ所当たり投票箱は5個必要。市内投票所は期日前投票所を含めると87カ所あり、市所有の約300個では足りなくなったため、近隣4市から借りたり、新規に購入したりして対応することになった。 期日前投票は、衆院選が公示翌日の16日から、市長選・市議選は告示翌日の21日からスタート。市選管は有権者の誤投票を防止するため、期日前投票所を16~20日は市役所1カ所に限定。21~26日は市役所を含む11カ所で投票できる。 27日の開票作業も長時間に及ぶ見通しだ。市選管は午後8時20分ごろから、衆院選の小選挙区と比例代表、国民審査を開票した後、市長選と市議選の開票に取りかかる予定。前回の市長選・市議選よりも25人増員したが、全ての開票が終了するのは28日未明から明け方になる見通しだ。 市長選は13日現在、現職の五十嵐立青氏(46)と元県議の星田弘司氏(50)が立候補を予定。市議選は定数28人に対し、現職19人を含む40人超が立候補する大激戦が見込まれている。 仙台市から昨年引っ越してきたという会社員の男性(27)は「トリプル選は初めてで、ポスター掲示板が三つもあって驚いた。誰に投票するかよく調べて1票を投じたい」と話した。
茨城新聞社