起業目指し40人情報交換 県、八戸で交流イベント
起業やスタートアップ(新興企業)などの育成支援に向け、青森県は12日、八戸市の八戸工業大番町サテライトキャンパスばんらぼで交流イベント「ミートアップあおもりバリューアップコミュニティ」を開いた。起業を目指す人や学生ら約40人が集まり、情報交換するとともに、事業の立ち上げに理解を深めた。 県は今年6月、メッセージアプリ上に、起業家や投資家、支援機関などをオンラインでつなぐ、あおもりバリューアップコミュニティを開設。情報収集や相談できる体制を構築し、約250人が登録している。 イベントはプロクレアホールディングスの子会社あおもり創生パートナーズが県から受託して開催。弘前、青森両市に続いて3回目となる。 八戸市や金融機関、高等教育機関などが起業支援や、融資制度などを紹介。 市の起業支援プラットフォーム「8サポmeets」の野田賀一コーディネーター兼コミュニティマネージャーは休業している同市番町のコワーキングカフェ「エスタシオン」の再開などをPR。同市の陸奥湊駅前地区周辺のまちづくりを進める「みちのくみなと未来」の夏堀翔総合戦略プロデューサーは、にぎわい創出に向けた再開発事業について説明した。 八戸学院大の学生は、グローバル人材を増やすための外国人ボランティア受け入れと、市内での国際交流イベントの実現に向けたクラウドファンディングをPRした。 同大2年の工藤聖矢さん(22)は起業にも関心があるといい、「融資の話や起業の流れが理解できてイメージが湧いた。八戸には目標にする人がいっぱいいると感じた」と話した。
デーリー東北新聞社