合掌屋根の雪下ろし、力合わせて 南砺・相倉集落(富山)で25年初
富山県南砺市平地域の世界遺産・相倉合掌造り集落で9日、同集落保存財団が今年初めて本格的な屋根の雪下ろしに取り組んだ。同財団によると、集落内はここ数日間で降雪量が増え、積雪は1~1・5メートルとなっている。 雪下ろしは、合掌造り家屋を雪の重みから守るとともに、大量の雪が落ちる際に屋根にふいたカヤが剥がれてしまうのを防ぐために行う。市が所有する合掌造り家屋など計14棟の屋根の雪下ろしを担っている。 9日は雪が降りしきる中、財団職員や住民ら3人が相倉伝統産業館など3棟の屋根に上がって作業した。財団の中島仁司事務局長(44)は「これから雪がさらに積もるので、順番に取り組みたい」と話した。