「もったいないから」と週に1度しか入浴しない祖母…。毎日入るのと比べて、どれくらい節約になりますか?
入浴は体を清潔にするだけではなく、一日の疲れを癒やすリラックス効果もありますが、水道代やガス代が気になって、入浴回数を減らしている方もいるかもしれません。 今回は、週に一度の入浴にした場合、毎日入浴するのに比べ、どの程度節約できるのかについて調べてみました。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
1回の入浴にいくらかかる?
まず、入浴1回当たりの水道代から見ていきましょう。 国土交通省によると、家庭用の浴槽の容量は、一般的なサイズで約200リットルです。また、浴槽のお湯に加えてシャワーも使用すると、その分水の使用量は増えることになります。 水道料金は自治体により変わりますが、今回は1リットル当たり0.24円と仮定します。200リットルのお湯を入れて入浴する場合、1回分の水道代は約48円となります。 次にガス代を見ていきましょう。 ガスの供給方法には都市ガスとプロパンガスがありますが、今回は東京都の都市ガスの例で試算していきます。 ガス料金を167.28円/立方メートル、都市ガス発熱量を1万750キロカロリー、熱効率を80%とします。200リットルの浴槽の水を、水温15度から40度まで上げると仮定した場合に必要な金額は、約97.3円です。 水道代とガス代を合計すると、1回の入浴に必要な金額は約145円となりました。
週1回と毎日入浴する場合の差は?
週1回の入浴にすると、回数は月に4回あるいは5回です。月4回の入浴では約580円、5回では725円程度かかります。 毎日(月に30回の場合)入浴する場合は月に約4350円かかることになります。4回の月では約3770円、5回の月では約3625円の違いとなりました。 ■水道代・ガス代を節約するには 入浴の回数を減らせば、水道代やガス代を節約できます。しかし入浴は毎日したい、という方も多いでしょう。入浴回数を減らさずにできる、効果的な節約方法は以下の通りです。 ●家族がいる場合、入浴は間隔を空けない ●シャワーを使用するときは、流す時間を短くする ●浴槽のふたや、浴室のドアをまめに閉める ●熱効率のよい給湯器や節水効果の高いシャワーヘッドなどに変える ●換気扇の使用は必要なときのみにする ●風呂の残り湯を、洗濯や掃除などに利用する 入浴の間隔が空くことでお湯が冷めてしまい、とくに冬場などは追いだきによりガス代が高くなるでしょう。 2時間放置して、水温が4.5度低下した200リットルのお湯を追いだきする場合のガス代は1回につき約17.5円です。続けて入るよう心がけて追いだきをやめると、月に525円ほど節約できます。 また、風呂の残り湯を毎日半分利用すれば、水道代を月に約720円節約することが可能となるでしょう。
入浴を週1回にする場合、毎日入る場合に比べ1ヶ月で3000円以上節約できる
入浴を週1回にすると、毎日入る場合に比べて月に3000円以上節約できることが分かりました。 しかし、とくに冬場など寒い時期は、週1回の入浴では耐えられない人も多いでしょう。入浴回数を減らすことなく、水道代やガス代を節約するために、間隔を空けずに入浴したり、ふたやドアを閉めたりといった水道やガスの使用量を増やさない工夫が必要です。 出典 国土交通省 節水小事典 お風呂で 東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通) 東京地区等 一般契約料金 料金表A表 単位料金(円/m3) 24年4月検針分 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部