朝ごはん食堂の風景 心臓病の8歳育てるシングルマザー「心の支え」 高校生らが主役 鹿児島県
NPO法人が全国の子ども食堂を対象に行った調査では54.1%が「運営資金の不足」を課題にあげていて、88.5%が「物価上昇による影響」を感じていると答えています。 いぶすきそらまめ食堂は地域の建材店のスペースを借りて運営しています。 企業や個人からの寄付に加えフードバンクや農家からの食材の提供が運営のおよそ7割を支えています。こういった支援が受けられなくなれば運営は厳しいといいます。 (いぶすきそらまめ食堂 中園伸宏代表)「(物価高騰は)いつまで続くんだろうと。持続可能な子ども食堂にしていくためには、いろいろな人の協力が必要だなと、なくなると運営的にも厳しい」 運営費を確保するため、食堂では参加者から会費を集め資金をまかなっています。昼食は大人300円、子ども100円。朝食は大人も子どもも100円です。 Q.会費が100円 (参加者)「こんなにたくさんあるのがすごい」 子どもからお年寄りまで手軽に参加できる食堂を支えるのは、小学生から高校生までの子どもたちです。 指宿高校2年の五十嵐侑吏さんです。生徒会長を務めていて、バドミントン部に所属しています。 地域の課題について研究する授業の一環で「名前は聞いたことがあるけどどんなものか知らなかった」と子ども食堂に興味を持ち、去年から参加。普段、接点を持ちづらい人たちと交流できることに魅力を感じています。 (指宿高校2年 五十嵐侑吏さん)「来てくれた人たちが笑顔になって帰ってくれるのを見ると、やって良かったと達成感もある。地域の人と話したり、ほかの大人と話すのはすごくいい経験になる」 子どもを支援するために始まった子ども食堂、子どもが活動に参加し大人が元気をもらう場所にもなっています。 いぶすきそらまめ食堂では寄付金のほか食堂で使用する食材の支援も受け付けています。詳しくは電話(090-1972-5725)までお問い合わせください。
南日本放送