38歳未婚、結婚は諦めているので老後のために「2000万円」くらいで田舎の家を買いたいのですが、「マンション」と「一軒家」はどちらが良いですか? マンションのほうが身軽でしょうか?
結婚せずに独身を貫いた場合、「住まいが確保されていればそれだけで安心する」という人も多いでしょう。今回は、「もし38歳で老後のために家を買おうと思ったら、マンションと一軒家のどちらがおすすめなのか」について解説します。 メリットやデメリットを踏まえてそれぞれの魅力について紹介しますので、家の購入を検討されている人は参考にしてみてください。 ▼年金が「月10万円」で老後が不安…持ち家で「貯金」と「退職金」があれば大丈夫? 生活費を試算
老後は家賃をかけずに生活している人が多い
総務省統計局が公表している「家計調査報告 【家計収支編】 2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、65歳以上単身者の生活費内訳は次のとおりになります。 図表1
総務省統計局 家計調査報告 【家計収支編】 2023年(令和5年)平均結果の概要 住居費は全体の8.6%を占め、消費支出合計14万5430円に対して1万2564円です。もし賃貸物件に住んでいれば、1万円前後ではなかなか住む場所が見つからないでしょう。 この金額から推測されることは、老後は「持ち家に住んでいるため家賃がほとんどかからない」という人が多いのではということです。38歳で今後も独身でいることを決めるなら、家を購入し住居費を抑えると老後の支出を大きく減らすことができます。
マンションと一軒家の違い
実際に家を購入しようと思った場合、マンションにするべきか一軒家にするべきか悩むケースは多いです。そこで、予算2000万円で田舎の物件を購入する際、それぞれのメリットやデメリットについて紹介します。 ■マンション マンションのメリットとデメリットは図表2のとおりです。 独身でいようと決めても、何があるか分かりません。「やっぱり結婚しよう」、「親と同居したい」など、考えが変わることもあります。 マンションは購入後も比較的売買しやすく、ライフスタイルが変わった場合でも住み替えしやすい点が特徴的です。 図表2
筆者作成 ■一軒家 一軒家のメリットとデメリットは図表3のとおりです。 土地も住居も自分のものになる分、ペットを飼ったり、庭を持ったり、マンションではできない暮らしが実現しやすくなります。 ただし田舎の一軒家で1人暮らしをする場合、エリアによっては家と家の距離が離れている可能性もあります。プライバシーが守られる反面「なにかあった時に気付いてもらいにくい」という危険性もあるため注意が必要です。 図表3