厄介者扱いの風が資源に…えりも町に風力発電の先進地・デンマークから『風のがっこう』代表スズキ氏が訪問、見えてきた課題と可能性
えりもに恩恵をもたらす風について、町民はどう思っているのでしょうか。 漁師 「(風は)利用できるならしたが方いい」 町民 「屋根飛んだり停電になったりする。それがなければある程度の風はいい」 漁師 「風が吹きすぎると波が立って(漁に)出られない。あまり吹かないでほしい」 再生可能エネルギーになることはわかっていても、厄介者だという実感はぬぐい切れないようです。 スズキさんはえりも町長のもとを訪れました。デンマークでの風力発電の取り組みを町長に紹介する、それが今回の表敬訪問の目的です。 「風のがっこう」代表 ケンジ・スズキさん(80) 「10メートルの風が1年間に270日、そんなに吹いてるのかと。デンマークで10メートルの風が吹く日はない」 えりも町 大西正紀 町長 「町民は10メートルくらいの風なら吹いてる感じしない」 町長も、町民から厄介者扱いされていた風が資源になり始めて、それをうまく活用したいと思っているということです。
えりも町の風車は、本州の会社などが民間の土地を借りて建てているものがほとんどで、電気を売って得た利益も地元へ十分に還元がされていないといいます。 町は3年前、風車を建てる事業者に届け出などを義務付ける条例を制定しました。 しかし、すでに建っている風車や、条例制定より前に国から認可を受けた風車を規制することはできず、町として設置に十分に関与できていないのが現状です。
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