片岡凜、朝ドラ怪演の印象強く「視聴者の方にサイコパスと…(笑)」 『海に眠るダイヤモンド』で新境地に挑む
――現場の雰囲気を教えてください。
温かくて、キャストの皆さんをはじめスタッフさんも本当に気さくに接してくださるので、自然に時間が流れている感じがあります。キャストの皆さんの、お芝居をしているようでしていない感じというのが、ご一緒させていただく中で非常に勉強になっています。 ――片岡さんもアドリブをよく入れるのですか? 動きはありますね。台本にない部分でたくさん小道具を使ったりなど、自由にやらせていただいています。もし過去パートの皆さんにお会いすることができたら、全く会話をせずにいきなりお芝居を始めてみたくて。即興で対応してくださりそうなので、きっと楽しいだろうなと思います。 ――いづみのもう1人の孫・星也とのシーンも多いと思いますが、演じる豆原一成さんの印象は? 豆原さんの変に力んでいない感じがとても心地いいです。実際にそういう状態で一緒にお芝居させていただくと、自分が考えてきた見せ方を一旦全部忘れられて、よりすっとキャラクターに入ることができるので助けられています。 ――野木亜紀子さんの脚本の感想を教えてください。 何気ないところでのセリフがたくさんあって、キャラクターをすごく大事にしてくださっていることが脚本から伝わってきました。普通はセリフに入らなそうな小さい感情の揺れ動きなどを大事に書かれているというか。それによって役が見えてきやすく、よりリアルになっていく感じがします。千景もホスト通いがバレた後のシーンで、両親に反抗的な素振りもありつつ、ちょっと反省していて。そういう描写も脚本に書かれていて、可愛らしいなと思いながら読んでいました。 ――過去の端島のパート見た感想はいかがですか? 実際に映像として見ると、キャラクターがよりわかって、いち視聴者として楽しんで見ています。恋の矢印がもう大変なことになっていますよね…! 個人的に池田エライザさんが演じるリナに色気を感じて素敵だなと思っているので、リナに頑張ってほしいなと思っています(笑)。 ――第5話ではいづみの正体も明かされていきますが、今後の見どころなど教えてください。 いづみさんの正体は、脚本を読む前から実は知っていたのですが、読んでいざわかったときに「そっか!」ともう一度第1話から読み直しました(笑)。あとは現代と過去で、描かれているものは状況が全然違うのですが、違うなりに何か通じるものがあるのではないかと思っていて。そこの伏線というか、何か自分にも役割があるのかなというのは台本を読みながらずっと考えています。過去と現在のギャップや対比の中で今後私の役がどうこの作品に貢献できるのか、楽しみにしていただきたいです。 ――最後に視聴者へのメッセージをお願いします。 台本を読んでいるだけでも涙が出そうになるぐらい、生きること、人を愛することに必死な様子がすごく胸打たれる作品だと思います。ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです。