静岡・川勝知事「失言」を重ねるワケ 地元TV局のデスク「止められる人いない」 “お決まりのパターン”も【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
辞職の意向を突然示した、静岡県の川勝平太知事(75)。きっかけは1日にあった新入職員向けの訓示でしたが、これまで何度も失言で批判されてきました。現在4期目で、問題はここ数年で起きています。問題発言を繰り返す背景に何があるのでしょうか。 ▼辞意表明の川勝知事、“不適切”な発言遍歴……「顔のきれいな子は」、地域差別、コシヒカリ発言も 「反面教師」買って出た? そこで今回の#みんなのギモンでは、「静岡県知事 なぜ失言を繰り返す?」をテーマに、次の2つのポイントを中心に解説します。 ●突然の辞意を表明 どんな文脈で? ●失言の背景に…リニアはどうなる?
■職業差別ともとれる発言で批判殺到
小野高弘・日本テレビ解説委員 「川勝平太知事が2日、突然辞意を表明して驚きました。1日に県庁で行われた新人職員への訓示で、『野菜を売ったり、牛の世話をしたり、ものを作ったりということと違い、皆様は頭脳・知性の高い人たち』と言いました」 「酪農家や、野菜を販売する人が聞いたらどう思うでしょう。職業差別ともとれる発言のため、批判が殺到しました。そうした中で辞職の意向を表明しました」 鈴江奈々アナウンサー 「発言の内容にも本当にびっくりしましたし、突然に辞意を表明したことにも本当にびっくりしました。ただ、その場で説明がなかったので、まだモヤモヤしている気持ちが続いていますね」
■「人々の心を傷つけるものがあった」
小野解説委員 「ということもあってでしょうか。3日午後に会見が行われました」 川勝知事 「採用した職員への激励、励ましの言葉の中に、人々の心を傷つけるものがあったということを厳しく受け止めております」 「特に第一次産業、農業、酪農、水産業、これは最も大事にしてきた産業でありまして、そういう方たちの心を傷つけたとすれば、誠に申し訳なく、心からお詫びをいたします。申し訳ありませんでした」
■「知事らしいエール」の後に問題発言
小野解説委員 「このように謝罪しました。知事は1日の訓示で、新入職員の顔を見ながら話したいということで、原稿などを用意することもなく、20分にわたって話しました」 「『威張る人がいたらこういう上司にはならないと、反面教師にして』『富士山を鑑(かがみ)として恥ずかしいことをしない』とも言っています」 桐谷美玲キャスター 「ここまでは県知事らしいエールだなと思いました」 小野解説委員 「ところが、その後に問題の発言が出ました」 川勝知事 「県庁っていうのは別の言葉で言うとシンクタンク(=“頭脳集団”)です。毎日野菜を売ったり、牛の世話をしたり、ものを作ったりとかということと違って、基本的にみなさま方は頭脳・知性の高い方たちです。ですからそれを磨く必要がありますね」 山崎誠アナウンサー 「話し方を見ても淀みないですし、一連でこのように話したあたり、しっかり考えて準備した上でこう表現したのかなという印象は受けますよね」