静岡・梅ケ島林道で落石 作業員3人負傷 のり面復旧工事中に崩落
6日午前11時半ごろ、静岡市葵区梅ケ島の林道で、一部が崩落したのり面の復旧工事に従事していた作業員が落石に巻き込まれた。静岡中央署と市によると、同区に住むベトナム国籍の23~40歳の男性作業員3人が落石に当たって負傷し、救急搬送された。いずれも命に別条はないという。 同署によると、23歳の男性が頭蓋骨のひびや全身打撲で、28歳の男性は下半身の痛みを訴えている。40歳の男性は軽傷という。 市森林政策課によると、現場の林道では、2022年9月の台風15号で被害を受けたのり面の復旧工事を進めていた。6日は現場監督1人と作業員6人が午前8時に作業を開始し、このうち3人が崩れたのり面をコンクリートで固める工事の一環で、斜面を金網で覆う作業に当たっていた。 3人はのり面の高さ7メートル付近でロープにつり下げられた状態で作業していたところ、高さ30メートル付近ののり面の一部が崩壊したのに伴う落石に接触したとみられる。 現場はJR静岡駅から北へ約40キロ、梅ケ島温泉から東に約700メートルほど。林道は19年の台風19号により、通行止めとなっている。
静岡新聞社