“クロース節”が炸裂! サウジ移籍批判でブーイング浴びるも「とても愉快だった」
レアル・マドリードのMFトニ・クロースが、サウジアラビア開催となったスーペルコパ・デ・エスパーニャでのブーイングについて語った。17日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。 今月にサウジアラビアで開催されたスーペルコパは、準決勝でアトレティコ・マドリードを、決勝でバルセロナを撃破したレアル・マドリードが優勝。一方で、以前に昨今のサウジアラビア移籍の風潮に否定的な意見を述べていたMFトニ・クロースに対しては、両試合ともに現地サポーターからブーイングが浴びせられていた。 ただクロース本人は、歯牙にもかけてない様子だ。自身のポッドキャスト『Einfach mal Luppen』にて、振り返った同選手は「それは何か新しいことで、エキサイティングでもあった。アウェイのスタジアムではよく経験することだから、共感してもらえるだろう」といつもとは異なる意味がこもったブーイングに言及。続けて「僕は当時、若い選手たちがサウジアラビアリーグでお金を稼ぐ代わりに、育成やビッグゲーム、ヨーロッパのハイレベルなプレーをあきらめることは良いことだとは思えない、という趣旨の発言をした。ただそれは約半年前のことで、忘れていたよ」と語った。 そして、「(決勝の)前半で気づいたんだ。最初は自分に対してだとは思わなかった」と明かしたクロースは「心の底から言えるのは、プレーに支障をきたさなかったし、影響もなかったということ。それどころか、とても愉快でさえあったよ」と一笑に付しつつ、「時折、これ以上我慢できるのは誰だろうと考えた…時間が経てば退屈になるかもしれないし、決勝ではブーイングの声量が、だんだん小さくなっていくことにも気づいたよ(笑)。それでも、僕が交代するときは、みんなはまた気を取り直して、力を振り絞っていたね。慣れてくると笑えてきたんだ。なにより、今回のブーイングは僕の発言を裏付けるものであり、おそらく正しかっただろう」と“クロース節”を炸裂させている。 なお、クロースが準決勝のアトレティコ・マドリード戦後に自身の公式X(旧Twitter)にて呟いた「今日は楽しかった! 素晴らしい観衆」は“皮肉”と目されていたが、どうやら“素”の投稿だったようだ。
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