「なんで戻ってきたの?」白血病から復帰した吉井怜が絶句した言葉「当時を振り返るといまだに不安な自分がいる」
■俳優を続け、親孝行することがいまの目標 ── 今後の活動、目指すものは? 吉井さん:ひとつは、俳優はずっと続けていきたいですね。まだまだ覚えることがいっぱいあるので、いろいろ勉強しながらお芝居をしていきたい。年齢ごとにふさわしい役というものがあるので、俳優ってずっとできるお仕事だと思うんです。自分がその年齢に合う役を演じられるよう、日々学んでいきたいと思っています。もうひとつはたくさん心配をかけたぶん、親孝行をしたいです。
ふだんは病気のことについて親と話すことはありませんが、やっぱり私以上にしんどかったと思うんです。なので、あまり思い出してほしくないという気持ちがあって。私の親は子どものことが第一で、自分たちのことは何も言いません。とはいえ、もう高齢になってきたので親の気持ちに寄り添って、私にできることがあればしてあげたい。できる限り親孝行をしたい、それを目標に過ごしています。 PROFILE 吉井 怜さん よしい・れい。1982年生まれ、東京都出身。14歳で芸能界デビュー。グラビアアイドルとして人気を博し、98年TVドラマ『仮面天使ロゼッタ』に主演。2000年に急性骨髄性白血病を発症、02年に復帰。闘病記『神様何するの…』がベストセラーになり、03年フジテレビでドラマ化。現在は女優として映画やドラマ、舞台など幅広く活動中。
取材・文/小野寺悦子 写真提供/ホリエージェンシー
ちゃんと 編集部