日常生活の延長線上に防災備蓄を取り入れる ローリングストックとは #知り続ける
東日本大震災から13年が経過しようとしています。大きな地震が発生した後は、物流の混乱や道路の損壊、土砂崩れなどによる道路の寸断で支援物資がすぐに届かなかったり、ライフラインが復旧するまでに時間がかかったりすることが想定されます。そのため、家庭での食糧備蓄は重要です。災害への備えとして、日常生活で取り入れやすい備蓄法、ローリングストックとは何か解説します。
家庭で備蓄しておくべき量とは
大規模な災害発生後は、長期間物流が滞ってしまう可能性が考えられます。そうした事態に備えるために、農林水産省は、各家庭での非常食の備蓄は、最低でも家族一人につき3日分、可能であれば、一人につき1週間分程度の備蓄をすることを推奨しています。1日3食分の食事が家族の人数分、その量が最低3日分、小さいお子様や高齢のご家族など、それぞれに合ったものを備えておく必要があります。
食料備蓄 普段の生活で使用しているものを備えている方が6割
今回Yahoo!ニュースの協力を得て、全国のYahoo!JAPANユーザー2000人の方に、災害備蓄に関するアンケートを実施しました。災害時に備えた食料の備蓄をしているか聞いたところ、62.2%の方が備蓄をしていると答えた一方、37.8%の方が備蓄をしていないと回答しました。 また、食料の備蓄をしている方にどのようなものを備蓄しているのか聞いたところ、レトルト食品など普段の生活で使用する食品を備蓄している方が63.2%、乾パンなど普段の生活で使用しない食品の備蓄をしている方が34.4%という回答でした。フリー回答では、ペットボトルの水やペットボトル飲料を備蓄しているという回答が多くありました。
日常生活で食べながら備える ローリングストックとは?
食糧備蓄として、保存期間が3年、5年と長いものや乾パン、缶詰など、日常で使用する食品とは別に保管していて、気が付いたら賞味期限が切れていた経験がある方も多いと思いますが、日常生活で食べながら備える“ローリングストック"という備蓄方法があります。 ローリングストックでは、普段食べている食材や加工品を少し多めに買い置きをしておき、日ごろの生活で賞味期限の近いものから使い、使った分は買い足すようにします。そうすることで食品が常に新しいものに入れ替わるため、いざというときに賞味期限切れの心配がなく、災害が起きてしまった際も普段の生活に近い食生活を送ることが可能になるのです。 小さいお子様の離乳食やアレルギー対応の食品など、普段から食べ慣れている食品で備えをすることになるため、いざというときに食べることができなくて困る心配がありません。