「日本最北の秘境駅」抜海駅 来春廃止へ 稚内市が「維持費負担今年度まで」とJR北海道に正式に伝える
「日本最北の秘境駅」とも呼ばれるJR宗谷線の抜海駅について、維持管理を行う稚内市が維持費の負担を今年度で終えることをJR北海道に正式に伝えたことが分かりました。これにより駅は来年春に廃止となる見通しです。 稚内市によりますとJR北海道からの抜海駅の維持管理の継続可否を問う書面に対し、継続しないと先月28日付けで回答したということです。 JR北海道は1日3人以下と駅の利用者が極端に少ないことなどを理由に2019年に駅の廃止を決めましたが、稚内市は代替交通を検討するのに時間がかかるとして管理費を負担して駅を維持してきました。 (23年度は約90万円)去年7月稚内市は代替交通の試験も進んでいることなどから2025年度から駅の維持費を負担しない方針を示していました。 抜海駅は1924年に開業し、これまで数々の映画やドラマのロケ地となってきました。 現在は日本最北の無人駅となり、味のある木造駅舎は全国の鉄道ファンにも愛されています。 先月23日には地元有志らによる開業100周年を祝う式典が行われ記念碑の披露などが行われていました。
HTB北海道ニュース