【MLB】大谷翔平の通訳・水原一平氏はなぜドジャースを解雇されたのか? MLB関係者のスポーツ賭博は違法なのか?
大谷翔平の通訳、水原一平氏とは?
日本で生まれ、南カリフォルニアで育った水原氏は、大谷が日本プロ野球・北海道日本ハムファイターズでプレーしていた時代、アメリカ人選手の通訳として働いていたときに大谷と出会った。そして2017年、大谷がロサンゼルス・エンゼルスに加入すると、水原氏もエンゼルスと契約した。 以来、水原氏は2021~2022年のMLBのロックアウトの時期を除き、6シーズンにわたって大谷の通訳を務めてきた。 通訳としての業務以外にも、水原氏は日常の買い物から練習相手、対戦相手のビデオやスカウティングリポートのチェックなど、多方面で大谷をサポート。2021年のオールスターのホームラン競争ではキャッチャーを務めたほか、日本代表が2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を制した際にはベンチ入りもしていた。 2023年シーズン終了後、大谷がフリーエージェントとしてドジャースに加わると、水原氏も大谷とともにエンゼルスからドジャースへと移っていた。 大谷が18歳だった2013年に出会って以来、水原氏は大谷がそのプロキャリアを通じて信頼してきた親友だった。
水原氏は野球賭博を行なっていたのか?
水原氏はESPNの取材に対し、海外サッカー、NBA、NFL、大学フットボールには賭けていたが、野球賭博は行なっていないと語っている。 「野球には一度も賭けたことはありません。これは100%言えること。ルールは理解していました。スプリングトレーニングでもこのことについてミーティングがありますから」 MLBの従業員・選手は野球以外のスポーツ賭博を行うことは許されているが、違法賭博については禁じられている。
水原一平氏の給料は?
ESPNの取材に対し、水原氏は大谷翔平の通訳としてロサンゼルス・エンゼルス、ロサンゼルス・ドジャースから年間30万~50万ドル(約4500万円~7500万円)の報酬を得ていたと語っている。
大谷翔平の契約
投手兼指名打者の『二刀流』で活躍する29歳の大谷は昨年12月、フリーエージェントとしてドジャースと10年間7億ドル(約1050億円)の契約を結んだ。 大谷の契約にはトレード拒否権が含まれるが、いわゆるオプトアウト条項(契約を破棄できる条項)は含まれていない。ただし、ドジャース編成本部長のアンドリュー・ブラウンか、マーク・ウォルター・オーナーがチームを離れた場合には契約を破棄できる『キーマン条項』が含まれている。 また大谷の契約は、巨額の後払い条項が含まれている。大谷が10年間に受け取る額は年間200万ドル(約3億円)だが、契約後の2034年から2043年には毎年6800万ドル(約102億円)を受け取る契約となっている。 ※この記事はスポーティングニュース国際版の記事を翻訳し、日本向けに一部編集を加えたものとなります。翻訳・編集:石山修二
David Suggs、石山修二 Shuji Ishiyama