ウエストナウは坂路を力強く駆け上がった

神戸新聞杯の追い切りが19日、東西トレセンで行われた。栗東ではウエストナウが坂路を余力十分に駆け上がって先着し、サンスポ調教評価は最高の『S』となった。4月にデビューし、キャリア2戦で重賞初Vを狙う。 最後の仕上げも抜かりなかった。ウエストナウは栗東坂路を力強く駆け上がった。キャリア2戦ながら、ここまでの調整過程に佐々木調教師は胸を張る。 「予定通りいい動きでした。最後もスッと伸びて、まだ余裕あった。中間の雰囲気はこれまでで一番です」 スピードイエロー（新馬）を前に置く形でスタート。騎乗者が促すとしっかり反応し、余力を感じさせる走りで4ハロン52秒6－12秒2で1秒先着。サンスポ調教評価は『S』となった。12日は栗東CWコースで6ハロン81秒6－11秒2をマークし、僚馬のラムジェット（OP）に半馬身先着と態勢は整っている。 前走の京都新聞杯は物見する若さを見せたが、新馬戦とは異なる逃げの手に出て2着に粘った。指揮官も「普通は惨敗する形。キズナに性格が似て、勝負根性がある」と日本ダービーを制した父を引き合いに出した。「距離も持ちそうだし、内容次第では菊花賞に行くんじゃないかな。楽しみしかないですね」 今年4月にデビューした大物候補がベールを脱ぐ。（北池良輔）