<信川清順>「光る君へ」いとさん、為時とは過去にデキていた? “裏設定”の存在明かす
◇リアルな距離感出た? 印象に残っているシーン
信川さんは、これまでの放送で印象に残っているシーンとして、4月7日放送の第14回で、いとが為時に「おいとまをいただきとうございます」と願い出る場面を挙げた。
「為時さんは長年、仕えてきた家の主で、いとさんの中では、今までの人生で一番くらいの決心があって。いとまをいただいて、じゃあ、どこに行くのか、愛(いと)しい人たちを置いていけるのかってうのもあるし。でも、空気を吸っても太ってしまう女なんで(笑い)、みんな優しいからこそ、自分から言わないといけないっていうのはありました」
また同シーンの本番で、為時役の岸谷さんとの距離が思いのほか「近かった」ことも印象的だったという。
「それがリアルないとさんと為時さんの距離感に思えたというか。いろいろと過去にあったとしてもなかったとしても、為時さんはずっと支えてきてくれたいとさんのことを大切にしてくれていると思えて、岸谷さんとも勝手に心が近づいた感はありました」
◇兼家死去→ガッツポーズは台本通り
また第14回では、いとが、夫と生まれたばかりの子をはやり病で亡くしていたというつらい過去が明らかに。また兼家(段田安則さん)が亡くなったことを知り、「ガッツポーズするいとさん」も話題となった。
「そもそも台本に『ガッツポーズ』と書かれていて驚きましたし、『どういうテンションで?』ともなりましたけど。いとさんはそこがみんなと違うところで、政治、家柄、家のつながりとか関係なしに、もらった情報だけで喜怒哀楽が出せるんです。『死んだの? ラッキー』『これで官職もらえるかも』みたいな」
そんないとの願いが通じてか、為時はついに越前国守に。新たな局面を迎えた主人公一家で、今後いとがどんな役回りを担うのか、引き続き放送に注目したい。