vsGRACHANは1勝1敗。坂本優起が荒東の刺客ステファンにTKO負け。RYOTAROが岸本篤史に逆転KO勝ち【SB】
シュートボクシング(SB)の「SHOOT BOXING 2024 act.3」(6月15日、東京・後楽園ホール)で行われたSBとGRACHANの対抗戦は1勝1敗の痛み分けに終わった。 第4試合ではSB日本ヘビー級3位の坂本優起(シーザージム)とGRACHAN無差別級5位のステファン“スマッシュ”(フランス/チーム怪獣キラー)が対戦した。 ステファンのセコンドには4月の後楽園大会で坂本に敗れた荒東“怪獣キラー”英貴の姿。ステファンにとっては荒東の敵討ちとなる試合となった。その坂本と荒東の試合は「怪獣キラー」の名前をかけての試合で、本来なら勝利した坂本が坂本“怪獣キラー”優起を名乗る予定だったのだが、坂本の両親から「人様の名前を借りるなんてもってのほか」というお叱りがあり、襲名を断念。荒東がそのまま「怪獣キラー」を名乗ることになるというまさかの展開に落ち着いた。
1R、いきなりダッシュで前蹴りのステファン。続くハイキックは坂本が寸ででかわす。立て直した坂本が前に出てパンチも、ステファンは首相撲からヒザを顔面に突き上げる。それでも前に出る坂本にステファンはカウンターでサウスポーからの左ストレート。坂本は左目を大きくはらす。坂本が距離を詰めるとステファンは首相撲からヒザ。そして右ジャブで坂本のはれた左目を狙い撃ち。 2R、ゴング直後に坂本の左目にドクターチェックが入る。試合再開。ステファンは左ハイ。坂本は左ストレートから前に出るが、ステファンは首相撲からヒザ。詰める坂本にミドルをカウンター。坂本は詰めて組み付くが攻撃は出せず。ブレイク後も前に出る坂本だが、ステファンは首相撲から顔面にヒザを連打。左目付近をさらにはらせた坂本にドクターチェックが入る。今度はドクターがストップをかけ、ステファンのTKO勝ち。見事に荒東の敵討ちに成功した。
第5試合ではSB日本スーパーウェルター級1位のRYOTARO(龍生塾)とGRACHANライト級3位の岸本篤史(BRAVE)が対戦した。 1R、オーソドックスのRYOTAROとサウスポーの岸本。左ハイから入るRYOTAROに岸本がカウンターでパンチを当てる。岸本が左ハイを蹴れば、RYOTAROは右インロー。圧をかける岸本。RYOTAROはパンチ、右インロー。岸本が圧をかけて左フックでダウンを奪う。立ち上がったRYOTAROは岸本の左にカウンターで左フックを合わせぐらつかせる。RYOTAROが前に出てパンチ。終了間際に岸本の蹴りにパンチを合わせるRYOTARO。 2R、RYOTAROは右ミドルからパンチを振って前に出るが岸本が組み止める。RYOTAROは右インローからパンチも岸本が圧をかけ返してパンチ。RYOTAROは右インロー。組み付くがブレイク。岸本はパンチをキャッチして押し込むがブレイク。RYOTAROが圧をかけてパンチ。岸本は思わずタックル。RYOTAROのボディーにまたも岸本はタックル。RYOTAROは詰めて左ボディー、組み止める岸本。RYOTAROのパンチをもらい、苦し紛れに思わずタックルに行ってしまう場面が目立つようになってきた岸本。
3R、RYOTAROは右インロー、右ミドル。そしてパンチ。これに岸本はタックルに行ってしまい、これはダウンと判定。岸本は前に出るが、RYOTAROはワンツーから蹴り。岸本は倒れるも、これは足をすべらせスリップダウンの判定。しかし続く攻防でRYOTAROがダウンを奪う。立ち上がった岸本だがダメージは明らか。足を使ってなんとかRYOTAROの攻撃を回避するが、最後はRYOTAROの右ハイにダウンを喫し、3ノックダウンでRYOTAROの逆転KO勝ちとなった。