ソフィア・コッポラ『ヴァージン・スーサイズ』にも影響を与えた伝説的作品がスクリーンに蘇る 映画『ピクニック at ハンギング・ロック 4Kレストア版』
オーストラリアの名匠ピーター・ウィアーが1975年に発表した、映画『ピクニック at ハンギング・ロック』がこの度、日本劇場初公開より約40年の月日を経て4Kレストア版で美しく蘇る。この度、本作の予告映像が公開された。 本作は、1967年に発表された同名小説を基に映画化。当時批評家や観客に大きな混乱をもたらしたこの衝撃作は、その後、ソフィア・コッポラの『ヴァージン・スーサイズ』に直接的な影響を与え、ファッション界ではラフ・シモンズやアレキサンダー・マックイーンもインスピレーション源として本作に言及するなど、今日まで広く語り継がれている。 1900年、2月14日。セイント・バレンタイン・デイ、寄宿制女子学校アップルヤード・カレッジの生徒が、2人の教師とともに岩山ハンギング・ロックに出かける。規律正しい生活を送ることを余儀なくされる生徒たちにとってこのピクニックは束の間の息抜きとなり、生徒皆が待ち望んでいたものだった。 岩山では、磁力の影響からか教師たちの時計が12時ちょうどで止まってしまう不思議な現象が起こる。マリオン、ミランダ、アーマ、イディスの4人は、岩の数値を調べると言い岩山へ登り始めるが、イディスは途中で怖くなり悲鳴を上げて逃げ帰る。その後、岩に登った3人と教師マクロウが、忽然と姿を消してしまう‥‥。 この度、公開された予告映像では、レナ・ダナム、クロエ・セヴィニー、山崎まどからのコメントとともに、純白のイメージに満ちた少女の煌びやかさ、ミステリアスなハンギング・ロックの対比を大胆にそして繊細に描き出した本作の魅力が映し出される。 この度公開される4Kレストア版は、107分のディレクターズ・カット版で、日本劇場公開116分であったオリジナル版から監督自身が再編集したもの。そのディレクターズ・カット版が公式のものとされている。制作から50年。映画史に残る美しき謎が再びスクリーンに蘇る。 映画『ピクニック at ハンギング・ロック 4Kレストア版』は、2024年5月3日(金・祝)より全国順次ロードショー。
otocoto編集部
【関連記事】
- ソフィア・コッポラ監督が描く、スーパースターと恋に落ちた14歳の少女の愛と波乱の日々 映画『プリシラ』
- ジェーン・カンピオン監督による不朽の名作が、30年の時を超えて美しい映像で蘇る 映画『ピアノ・レッスン 4K デジタルリマスター』
- スイスの至宝 ダニエル・シュミット監督作品の傑作2本が公開 『デ ジャ ヴュ デジタルリマスター版』『季節のはざまで デジタルリマスター版』
- 『ニーチェの馬』『サタンタンゴ』のタル・ベーラによる革新的傑作が4Kで蘇る 映画『ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版』
- 『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督がゼンデイヤを主演に迎えて贈る‟衝撃の0ゲーム” 映画『チャレンジャーズ』24年6月日本公開