客席から登場し、ファンへビッグサプライズを送ったTOMORROW X TOGETHER（(P)&(C) BIGHIT MUSIC）

　BTSの後輩グループ、TOMORROW X TOGETHER（トゥモロー・バイ・トゥギャザー/以下、TXT）が8日、有明の東京ガーデンシアターで「2024 TXT FANLIVE PRESENT X TOGETHER JAPAN EDITION」を開催。記念すべきデビュー5周年を、日本のファンとともにお祝いした。 【写真】アンコールは「紫陽花のような恋」 　彼らにとって本公演が、日本で初めてのオフラインファンライブとあって、日本のMOA（モア＝ファン名称）にとっても待望の対面となった。なおこの日の模様は、オンライン・ライブストリーミングでも多くのファンが視聴した。 　TXTメンバーの「ファンライブは、MOAとより近い距離で楽しみたい」という思いから、まさかの客席から登場するというビッグサプライズ。ファンのテンションは瞬時に最高潮へと達した。1曲目は、TXTメンバー全員が作詞に参加し、世界中のMOAへ贈ったファンソング「MOA Diary（Dubaddu Wari Wari）」からスタート。ファンとハイタッチをしながら、5人はゆっくりとステージへ向かうのだった。 　MCの古家正亨氏が登場し、まずは「5YEARS with MOA」と題してファンと歩んできた5年間を振り返ることに。トップバッターのスビンが「MOAが、目には見えない〝愛〟を見せてくれた、奇跡のような存在」とロマンチックに表現すると、ヒュニンカイは日本デビューの思い出を絵日記（日本語）にしたためた。 　ヨンジュンは「MOAの愛情で、自分が成長していることに気が付いた。そして幸せや友情を見つけることができた」と言い、これまで撮りためていたセルカ（自撮り写真）や秘蔵映像を披露。テヒョンは「僕の作業日誌」として、自身のレコーディング音源をチェックする姿を特別に公開する。そしてボムギュは、自身が韓国のファンコミュニティープラットフォームWeverse（ウィバース）で配信しているラジオDJとなり、この日までにファンから寄せられたお悩み相談に乗るのだった。 　また「MOA力対決〝QUIZ SHOW〟」のコーナーでは、事前に募集した4択の質問アンケート（回答者数10万人！）からクイズを出題。5人にまつわるクイズが出題され「先輩として言ってほしいセリフ」や「踊ってほしいダンス」などの回答が出た後、メンバーは恥ずかしがりながらも、積極的にかわいらしい姿をファンに見せた。 　さらに「声援対決」では、客席の3階から5階までヨンジュン、テヒョン、ボムギュがそれぞれかけつけ、各階ごとに決めたかけ声で声援の大きさを競った。アリーナ席以外は、遠くからステージ上のメンバーを見守るだけのはずが、思いがけない至近距離でメンバーを見ることができ、ファンライブならではのスペシャルなサービスを味わうことに。 　もちろんかわいさだけじゃなく、かっこいいステージパフォーマンスも存分に披露。「5時53分の空で見つけた君と僕[Japanese Ver.]」「ある日、頭からツノが生えた[Japanese Ver.]」「Chasing That Feeling」「紫陽花のような恋 (Hydrangea Love)」など、コンサートさながらの楽曲で会場を一体感に包む。 　ソロステージでは、それぞれが全く違うジャンルや楽曲で、いわゆる5人5色の様相。一人一人がこんなに個性あふれながらも、ひとたびそろうと不思議ときれいに調和されるのが、まさにグループの妙であり、出会うべくして出会った5人なのだと実感する。 　そんな中、念願かなっての日本ファンライブでは、TXTと日本MOAの〝両思い〟な瞬間が何度も垣間見えた。クイズコーナーの「MOAがTXTに願うこと」という4択アンケートで、圧倒的比率を占めた答えが「5人には幸せでいてほしい」だったことからもわかるように、ファンがチームを、またチームがファンの幸せを願っている。それらの言葉がイベント中、メンバーの口から何度も出てきたことが印象的だった。 　3時間ほど行われたファンイベントは、優しくて甘酸っぱい〝春の日差し〟のような、長くて短いひと時を互いにプレゼントし合うような、そんな一夜であった。 （よろず～ニュース・椎　美雪）