戻ってきて! ヨーロッパ、レンタル移籍で大活躍中の選手(3)ついに覚醒!? ミランを見返した大型FW
どんなに才能があっても最初からチームの中心選手としてプレーできるとは限らない。そんな選手たちが経験を積むために設けられているのが「レンタル移籍」という制度である。現在ブンデスリーガで得点を量産しているハリー・ケインやアーセナルの主将を務めるマルティン・ウーデゴールもその1人だ。今回は、レンタル移籍先で輝きを放つ選手をピックアップして紹介する(成績は4月28日現在)。
FW:シャルル・デ・ケテラーレ(ミラン→アタランタ) 生年月日:2001年3月10日 国籍:ベルギー 今季リーグ戦成績:29試合7得点6アシスト(セリエA) 昨シーズンにミランはシャルル・デ・ケテラーレを3650万ユーロ(約51.1億円)もの大金を投じて獲得した。しかし新たな環境に慣れることができず、公式戦40試合で1アシストと攻撃的な選手としては致命的なスタッツに終わっていた。 そんな悩めるアタッカーは今シーズン、買い取りオプション付きのレンタル移籍でアタランタに移籍した。すると、多くの選手を育ててきてジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督の下で急成長を遂げる。セリエAでは29試合7得点6アシスト、そして公式戦では11得点8アシストと保有元のミラン時代とは対照的な好成績を残した。 この活躍の要因の一つにあるのが、デ・ケテラーレをツートップの一角で起用したことだろう。ミラン時代は2列目での起用が大半だったが、最前線で起用されたことで本来得意とするゴール前でのプレーに専念することが可能となった。この活躍を受けてアタランタは買い取りオプションを行使するようだ。ミランとしてはオリビエ・ジルーの退団が決定的となっているだけに、このベルギー代表FWの放出は痛手となるかもしれない。
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