【稽古場レポート】川崎皇輝らが作り出すハッピーな空間、ミュージカル「町田くんの世界」稽古お披露目
川崎皇輝が主演を務める「ミュージカル『町田くんの世界』」の稽古場公開と記念会見が昨日3月5日に東京都内で行われた。 【写真】川崎皇輝 「町田くんの世界」は、2015年から2018年まで「別冊マーガレット」(集英社)で連載されていた安藤ゆきのマンガ。メガネをかけた物静かな外見とは裏腹に、成績は中の下、アナログ人間なうえに不器用な主人公の町田くんが、周囲を変え、周囲に愛される様を描いた人間ドラマだ。今回のミュージカル版では、脚本・作詞をピンク地底人3号、演出をウォーリー木下、音楽・作詞・演奏を和田俊輔が担う。 本日公開された1幕1場と2場では、本作のハートウォーミングなメインテーマ「Colors of Our Hearts」や、川崎扮する町田くんと街の住人たちがあいさつを交わす爽やかな楽曲「おはようありがとう」などが披露された。 その後の記念会見には、キャストの川崎、長澤樹、湖月わたる、吉野圭吾、演出のウォーリーが出席。川崎の魅力を問われたウォーリーが「えーっと……」と一瞬言いよどむと、登壇したキャスト4名や舞台袖で控えていたキャスト陣から笑いが起こる。ウォーリーは「違う、違う! 川崎くんの顔を見て話すか、顔を見ないで話すか迷っただけ!(笑)」と照れ臭そうにしながら、「川崎くんは、どうすれば自分がこの作品に貢献できるのか、ハッピーで、前向きになれる空間を作ることができるかを常に考えてくれている。とても頼もしいです」と、真っすぐに川崎の目を見て答えた。 東京・シアタークリエで、ミュージカル初主演を務めることについて、川崎は「シアタークリエは自分にとって縁の深い劇場。僕が所属している少年忍者が初めて単独ライブをやったのもシアタークリエでした。なじみのある劇場ではありますが、今回はミュージカル初主演ということで、いつもとは見え方が変わるんじゃないかなと思います」とコメント。また、「自分らしく楽しみながら、座長として良い雰囲気作りができれば」と抱負を述べた。 ヒロイン・猪原さん役の長澤は「町田くんというキャラクターは、居場所がなかった猪原さんに居場所を与えてくれる人。猪原さんはきっと町田くんの存在に救われていると思います」と分析。町田くんの母さん役を務める湖月は「町田くん一家は動物園のようににぎやかな家族(笑)。吉野さんが町田くんの弟役を演じたり、いろいろな仕掛けがあるのですが、ウォーリーさんマジックによって、愛おしいと感じていただける家族になっていると思います」と笑顔を見せた。 健一役を務める吉野は、カンパニーの和気あいあいとした雰囲気について言及しつつ、「僕たちは今、この作品を通して演劇の限界を超えようとしています。新しい演劇をお見せすべく、みんなで奮闘しています!」とはつらつとした表情で語る。これを受け、ウォーリーは「ミュージカル『町田くんの世界』は、キャストみんながいろいろな役を演じながら、原作マンガに描かれている物語を全員で語る形式の演劇。お話の内容はもちろん、役者さんたちが生身の肉体で発する言葉を感じてもらいながら、楽しんでいただければと思います」とアピールした。 ミュージカル「町田くんの世界」の公演は、3月29日から4月14日までシアタークリエ、19日から21日まで大阪の梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで上演される。 ■ ミュージカル「町田くんの世界」 2024年3月29日(金)~2024年4月14日(日) 東京都 シアタークリエ 2024年4月19日(金)~2024年4月21日(日) 大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ □ スタッフ 原作:安藤ゆき「町田くんの世界」(集英社 マーガレットコミックスDIGITAL) 脚本・作詞:ピンク地底人3号 演出:ウォーリー木下 音楽・作詞・演奏:和田俊輔 □ 出演 川崎皇輝 / 長澤樹 / 神里優希 / 斎藤瑠希 / 礒部花凜 / 大月さゆ / 浜崎香帆 / 岩橋大 / 鶴岡政希 / 湖月わたる / 吉野圭吾 ※川崎皇輝の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。