ティム・バートン最新作『ビートルジュース ビートルジュース』日本公開決定!第1弾日本版予告&ビジュアル到着
『チャーリーとチョコレート工場』(05)、『アリス・イン・ワンダーランド』(10)のティム・バートンの監督最新作『ビートルジュース ビートルジュース』が9月27日(金)に日本公開されることが決定。第1弾日本版予告とティザービジュアルが解禁された。 【写真を見る】「ウェンズデー」のウェンズデー役で人気を博したジェナ・オルテガが、死後の世界に囚われてしまう物語のヒロインに 本作は、ティム・バートンワールドを世に知らしめた原点のひとつとも言える『ビートルジュース』(88)の35年後を描くホラーコメディ。ディズニースタジオのアニメーターとしてキャリアをスタートさせたバートンは、短編2本、長編1本(すべて日本劇場未公開)の監督を経て、30歳の若さで『ビートルジュース』を監督し、自身初の全米初登場No.1を獲得。4週連続No.1、11週連続TOP10入りの大ヒットを記録し、第61回アカデミー賞メイクアップ賞を受賞。名実ともにハリウッドのヒットメーカーの仲間入りをはたすと、ビートルジュース役のマイケル・キートンと再びタッグを組んだ『バットマン』(89)で一気にその名を世界にとどろかせた。 ちなみに、『ビートルジュース』は1988年12月10日にバートン監督作品として初めて日本で劇場公開された記念すべき“日本デビュー作”であり、西川のりおを日本語吹替版のビートルジュース役に起用。西川がアドリブで自身のギャグ「ツッタカター」を入れるなど、“映画史に残る伝説の日本語吹替版”として映画ファンの間では知られている。 主人公のビートルジュース(キートン)は、死後の世界で “人間怖がらせ屋” を営む推定年齢600歳のお騒がせ者。普段は死後の世界にいるが、名前を3回呼ばれると人間界に現れ、人間を怖がらせて家から追い払う、いわば地縛霊や座敷わらしのような存在だ。つまり、口に出してはいけない名前なので、まさに死後の世界の“A.R.E.”。前作では、再婚した両親とともに新居に引っ越してきたディーツ家の1人娘で霊能力を持つリディア(ウィノナ・ライダー)が、ビートルジュースを人間界に呼び出してしまったことがきっかけで、新居からディーツ家を追い出そうとするビートルジュースによる幽霊騒動が起こる。そんなビートルジュースの長年の願いは、死後の世界から人間界に移り住むことなのだが、その方法はたった1つ、“人間と結婚すること”。彼は霊能力があり自分を怖がらないリディアに目をつけ、結婚を迫るも宣誓の直前で未遂に終わり、死後の世界に逆戻りするハメに…。 本作では、35年の時を経て母親になったリディアと1人娘のアストリッド(ジェナ・オルテガ)が騒動に巻き込まれる。相変わらず死後の世界で “人間怖がらせ屋” を営むビートルジュースだったが、実は彼には死後の世界に妻がいた。身体をバラバラにされて何百年にもわたり封印されていた元妻ドロレス(モニカ・ベルッチ)が復活し、ビートルジュースへの復讐を誓い、彼の捜索を始める。ドロレスの復活を知ったビートルジュースは復讐を恐れ、なんとかして人間界へ逃げ出そうと、今度こそリディアとの結婚を画策。そんななか、1年で最も不気味なことが起こるとされるハロウィンの夜に事件が起きる。アストリッドがひょんなことから死後の世界に囚われてしまう。なんとかして娘を救い出したいリディアは、最終手段としてビートルジュースに助けを求めることに。図らずもハロウィンの夜にビートルジュースとリディアはお互いを必要とする状況になってしまう…。 このたび解禁された第1弾日本版予告では、ビートルジュースの名前を口にする娘のアストリッドにリディアが「2度とその名前を言わないで!」、「やめなさい!」とキツく注意するシーンがあるが、アストリッドが3回名前を言った次のシーンではビートルジュースが屋根裏部屋に現れ、なにやら騒動の予感が。一方、予告の後半ではビートルジュースの元妻ドロレスが「ビートルジュースはどこ?」と死後の世界で探し回っているシーンとともに、ドロレスの復讐から逃れたいビートルジュースがリディアを口説いているシーンも収められている。今回ナレーションを務めるのは、高い人気と実力を誇る声優の杉田智和。アニメ「銀魂」の主人公、坂田銀時で培われた抜群のコメディセンスを余すことなく発揮し、観る者をダークなバートンワールドへと誘う。また、あわせて公開されたティザービジュアルは、不敵な笑みを浮かべるビートルジュースの顔が全面にデザインされ、年齢、住所、職業に加え、召喚ルールが添えられている。 キャストは、前作から引き続き主人公ビートルジュースを演じるキートンに加え、キャサリン・オハラがリディアの母親デリアを演じ、当時16歳だったライダーが娘を持つ母親になったリディアを演じる。最新作のキャストで最も注目すべきは、リディアの1人娘であるアストリッドを演じるオルテガ。若干21歳にしてすでに10年以上のキャリアを持つ彼女は、バートン監督が製作総指揮と監督を務めたNetflix「ウェンズデー」のヒロイン、ウェンズデー・アダムスに抜擢されると、ドラマは配信直後から世界的大ヒット。ドラマの人気もさることながら、自らが振り付けし、劇中で披露した“ウェンズデー・ダンス”が一気に拡散し、レディー・ガガやマドンナが自身のSNSで披露するほどの社会現象に。2024年5月末現在、インスタグラムのフォロワーは3,849万人、世界中の若者から絶大な支持を受け、ファッションブランド「Dior」のアンバサダーも務めている。本作では「ウェンズデー」に続き、再びバートン監督とタッグを組み、ハロウィンの夜に死後の世界に囚われてしまう物語のヒロインを演じる。そして、物語のカギを握るもう1人は、ビートルジュースの元妻ドロレスを演じるベルッチ。バートン作品初出演にして、バラバラにされた身体をホッチキスで全身を繋ぎ合わせた、まさにティム・バートンワールドを体現したキャラクターを演じる。そのほか、リディアの婚約者ローリーをジャスティン・セロー、ドロレスとともにビートルジュースを追うウルフをウィレム・デフォーが演じる。 80年代の洋画を代表するホラーコメディの続編として、30年以上の時を超えて復活した本作。今年のハロウィンは“ビートルジュース”が日本を席巻しそうだ。 文/スズキヒロシ