祇園祭 船鉾で面の無事確かめる「神面改め」
祇園祭の山鉾のひとつ船鉾で、町内に伝わる二つの面の無事を確認する神事「神面改め」が行われました。 「神面改め」は、ご神体の神功皇后が身に付ける新旧二つの面の無事を確認する船鉾保存会の恒例儀式です。3日午前10時、京都市下京区の町会所では吉符入りが行われ、八坂神社の神職が祝詞をあげたあと、関係者らが玉串を祭壇に供えました。このあと、羽織袴姿の保存会の品川保之さんと、町内会長の戎井浩二さんが、神面に息がかからないように懐紙を口にして、室町時代に彫られた「本面」と、江戸時代に本面に似せてつくられた「写し面」の無事を確認しました。巡行当日は、ご神体に「写し面」が取り付けられ、「本面」は木箱に入れたまま鉾に載せられます。今月17日に行われる前祭巡行で、船鉾は列の最後尾を務めます。