尾瀬の木道、プラ素材に 檜枝岐の会津駒ケ岳 環境配慮、高い耐久性 村、山頂付近から導入へ 福島県
尾瀬国立公園にある木道の老朽化問題を受け、檜枝岐村は村内の会津駒ケ岳(2133メートル)の木道を、耐久性に優れて環境負荷の少ないプラスチック素材の擬木(ぎぼく)に切り替える対策に乗り出す。登山者が傷んだ木道を降りて希少な植物を踏み荒らす懸念があり、持続可能な環境保護につなげる。環境省などの許可を得ており、今月下旬に敷設作業に入る。 厳しい気候にさらされる山頂付近は特に劣化がひどく、村は今年度、頂上近くの約180メートルに設置する。来年度以降、範囲を拡大させ、将来的には2・8キロある村管理の全木道を擬木に変更したい考えだ。 耐久期間は従来の4~5倍という。維持管理の作業の負担を軽減し、費用を削減できる利点もある。 平野信之村長は「擬木の導入で入山者の回復と登山者の安全確保につなげ、持続可能な開発目標(SDGs)の実現に貢献したい」としている。