現役ドラフトドリーム!日本ハム23歳外野手が前年まで無安打選手初の交流戦MVP…新庄監督驚きなし「実力でつかんだ」
「日本生命セ・パ交流戦」の表彰選手が19日、発表され、最優秀選手(MVP=賞金200万円)に日本ハムの水谷瞬外野手(23)が初選出された。交流戦史上最高打率で首位打者に輝き、現役ドラフトで移籍した選手の受賞は初。優秀選手(賞金100万円)はセは阪神の才木浩人投手(25)、パがソフトバンクの近藤健介外野手(30)。初優勝した楽天からの選出はなく、史上初めて優勝球団から表彰選手が出なかった。 眠っていた逸材がシンデレラストーリーで球史に名を刻んだ。昨季まで1軍出場ゼロの水谷が、高卒6年目で交流戦MVPを初受賞。球団では07年のグリン以来17年ぶり、打者では初の快挙に「最高の賞をいただけて光栄です。初めての交流戦でのプレーでしたが、意識せずに一打席一打席を大切にしたことが結果につながったと思います」と笑みを浮かべた。 昨年12月の現役ドラフトでソフトバンクから加入し、交流戦は全18試合のうち16戦で安打を記録。歴代最高打率4割3分8厘で首位打者に輝いた。前年までNPBで0安打の選手のMVP獲得は史上初。昨季3軍落ちも味わった23歳は「自分との闘いにも勝てた」と胸を張った。 2月のキャンプの時点で主軸の万波と2人で居残り特打をさせるなど、才能にいち早く気づいていた新庄監督は「彼が実力でつかんだタイトル」と驚きなし。「何年後か、メジャーに」と期待されるスター候補は「交流戦だけだったと言われないように、リーグ戦再開からも全力で頑張ります」と謙虚に前を向いた。
報知新聞社