INPEX、カザフからドイツに原油供給=関係筋
[モスクワ 30日 ロイター] - INPEXが先月、カザフスタンの巨大油田「カシャガン」から、ロシアのドルジバ・パイプライン経由で、ドイツのシュベット製油所に初めて原油を供給したことが分かった。事情に詳しい関係者3人が30日、ロイターに語った。 関係者の1人は「4月にカシャガン油田から試験的に原油を供給した。5月は供給する予定はない」と説明した。 カザフスタンからは直接、海上を経由した輸出ルートはなく、同国産原油の大半は、ロシア領域を経由して輸出される。ドルジバ・パイプラインの北側ルートは、ベラルーシとポーランドを通過し、ドイツに至る。 関係筋は、INPEXによる原油供給はうまくいったと説明。同社などは年内に、カザフスタンからドイツへの供給をさらに増やすことを検討しているが、こうした供給に関する詳細について、合意する必要があると述べた。