大規模崩落で通行止めの北薩トンネル 12月から水抜き作業開始 鹿児島県出水市・さつま町
鹿児島テレビ
天井の崩落などで通行止めが続いている、北薩横断道路の「北薩トンネル」について、復旧工事の前提となる、トンネル内の水を抜き取る作業を12月中旬から始めることが決まりました。 鹿児島県出水市とさつま町にまたがる、北薩横断道路の「北薩トンネル」は2024年7月、トンネル中央部付近で大量の流水による天井の崩落や土砂の流入が発生し、現在も通行止めが続いています。 20日は、北薩トンネル復旧のための工事手法を検討する、2回目の技術検討委員会が開かれました。 会議では、ドローンで撮影した最新のトンネル内部の状況が示され、堆積している土砂の量に変化が見られないことが報告されました。 復旧工事を行うには、トンネル内の水を取り除く必要があり、非公開となったこの後の委員会では、トンネルに別の穴を掘って、そこから水を出す作業を12月中旬から始めることが了承されました。 鹿児島大学教授(地盤工学)・酒匂一成委員 「水の流量を減らして中に調査に入って、どれだけの空洞が開いているかを調べて、そこからどういう復旧を進めていくか(を検討する)」 北薩トンネルの本格的な復旧工事は、水抜き後の調査を経て始まる見通しで、復旧には年単位の時間がかかるとみられます。
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