WWE挑戦のジュリア「マリーゴールドに来て本当によかった」“感動のラストマッチ”で何を残したのか?「根っこにあるのは日本の女子プロレス」
ジュリアは8月19日の桜井麻衣とのラスト・シングルマッチの後、8月25日に“全員掛け”を行った。マリーゴールドでの最後の試合を終えて、いよいよアメリカに旅立つ。早ければ9月1日にコロラド州デンバーのボールアリーナで行われるWWE・NXTの「NO MERCY」大会に姿を見せるかもしれない。 【写真】WWE挑戦のジュリア「20人超、惜別の全員掛け」がエモすぎる…「マリーゴールドに来て本当によかった」“感動のラストマッチ”を現地写真で一気に見る(全73枚) 現在のNXT女子王者はロクサーヌ・ペレス(アメリカ)。ジュリアは新加入のステファニー・バッケル(チリ)、デルタ(オーストラリア)らとタイトル戦線に名を連ねるはずだ。
「アメリカ行き」だけではないジュリアの目標
「緩い世界じゃないのはわかっている。時間はかかるかもしれない」 WWEがそんなに甘くない世界であることをジュリアは認識している。それを踏まえた上で、夢を追ってのチャレンジだ。いくら相手から誘われていい契約をしても、いざやってみて相手が思い描いたものと違えば、不要になってしまう。WWEはビジネス的にシビアな世界だ。 昨年、アメリカのWWEと接触を始めたころ、ジュリアは質問しても多くを語ろうとしなかった。だが、人が動けば、いろいろな話は伝わってくる。正確でない情報もあるが、どう具体的に動いたかはわからなくても、伝わってくることを照らし合わせると、ある程度までは推察できた。 ジュリアは「アメリカに行く」という夢を描きながら、同時に「日本の女子プロレスの底上げ」を強く意識していた。 時が来たらという思いだったのだろう。4月の「レッスルマニア40」で会場に姿を現したとき、WWE行きは現実に近づいていた。 ジュリアにとっては目まぐるしい2024年になった。スターダムを離れて、5月20日、マリーゴールドの旗揚げ戦。その旗揚げ戦で右手首骨折のアクシデントがあった。 「やってしまった」とさすがのジュリアもショックを隠せなかった。それでも明るく振舞った。そして、手術。できるかぎりの早期復帰を目指した。 マリーゴールドは7月13日に両国国技館でのビッグマッチがあった。ジュリアにはSareeeとの新設されたワールド王座戦がスケジュールされていた。どうにかリングに上がることはできたが、Sareeeには敗れてしまった。
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