阿部巨人 注目される“ガチンコ”遊撃争い 試練の門脇に放たれる新たな「刺客」とは
2月のキャンプインをまもなく迎える。来る2025年シーズン、各球団がどんな戦略を練って、目指す頂に到達するのか。真剣勝負の行方が注目となる。 【動画】値千金の一発!中山がプロ初ホームランを放ったシーン そんな中、昨年リーグ覇者となった巨人の春季キャンプでは、遊撃のポジション争いが見どころの一つとなりそうだ。 昨季、坂本勇人にかわって遊撃を任された門脇誠は年間通して安定したパフォーマンスを残せず。129試合に出場、特に前半戦は不振が長引き、打率.243、0本塁打、21打点、9盗塁とすべてにおいて、ルーキーイヤーより下回った。 内野守備の要ともいえる遊撃ポジションにおいては長年「打てるショート」の坂本が君臨。長い歴史を動かしたのは門脇だったが、自身がふるわなかったことで新たな刺客の存在も浮上している。 ドラフト2位、即戦力の内野手として期待を集めているのが浦田俊輔(九州産業大)だ。50メートル5秒8の俊足に加え、大学時代は通算打率.392、37盗塁をマーク。大学ナンバーワン遊撃手として昨年のドラフトは楽天に入団した宗山塁(明大)が注目されたが、遊撃手としてのポテンシャルは宗山にもひけをとらないといわれるほどの逸材だ。 すでに門脇も巻返す姿勢を示しているが、チームでは昨年のドラフト上位3選手が内野手指名だったことも話題を集めた。いわばフロントから示された現有戦力への“ゲキ”に対して、どのようにパフォーマンスを示せるか。 遊撃ポジションをめぐっては門脇のほかにも2年目シーズンを迎える泉口友汰、中山礼都などもしのぎを削る。 すでに阿部慎之助監督はドラ2の浦田、同じくドラ3の荒巻悠(上武大)と大卒ルーキーの2人に関して1軍キャンプスタートを示唆している。 振り返れば、門脇もルーキーイヤーの23年度のキャンプ、オープン戦において確かな守備力から足場を固め、段々と活躍の場を拡げていった。 またし烈なポジション争いこそ常勝軍団の常とあって、果たして“勝者”はどの選手となるのか。各選手の躍動した姿を期待したい。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]