書簡など子規の資料20点、松山市が購入 11月1日から一部公開(愛媛)
松山市は俳人正岡子規の関連資料20点を購入し、市立子規記念博物館(同市道後公園)に収蔵した。子規が門人に宛てた書簡や、地方の俳人の行動に怒り俳句への姿勢を諭す文章もある。うち2点を、1日から来年2月3日まで一般公開する。 10月に県内の業者や個人から計1650万円で購入した。 「俳人ヲ戒ムルノ書」は子規が1896(明治29)年秋ごろ、海南新聞の俳句欄投句者だった三芳村(現西条市)の一舟という俳人に宛てた自筆稿。一舟は「天位」に選ばれた自句を子規に揮毫(きごう)してほしいと、編集者の柳原極堂を通じて何度も手紙を送った。子規はこれに怒り、俳句は威張るために作るものではなく、揮毫を求める行為は「田舎人ノアサマシキ根性ナリ」と一喝した。
愛媛新聞社