中国審判に悩まされた韓国 5度も警告を食らう大荒れ展開に母国紙は嘆き節「バーレーンより判定の方が恐かった」【アジア杯】
韓国代表の船出は大荒れ模様の展開となった。 現地時間1月15日、カタールの首都ドーハで行われているアジアカップのグループE初戦で、韓国はバーレーン代表と対戦。パリ・サンジェルマンに所属する「至宝」イ・ガンインの決勝弾を含む2得点の大爆発もあって3-1で快勝。しかし、両軍に合計7枚のイエロー飛びかう試合内容に悩まされる形となった。 勝つには勝った。しかし、韓国イレブンに笑顔はなかった。9分も先制した韓国だが、51分に同点に追いつかれるも、56分と68分にイ・ガンインが2ゴールをねじ込んで逆転。要所で個の力を見せつけた。 ただ、この試合では中国のマ・ニン主審のジャッジに「アジアの虎」(韓国代表の愛称)は苦戦。イエローカードを5枚出された一方で、激しいチャージを仕掛けるバーレーンに提示されたのは2枚のみ。試合後にユルゲン・クリンスマン監督が「中国の審判団がイエローカードを乱発して騒然となったよ」と名指しで批判したように、イレブンがレフェリングに不満を抱いていたのは間違いない。 無論、母国メディアも苛立ちを隠さない。日刊紙『朝鮮日報』は、試合後に「予想通り厳しい試合だった。バーレーンとの試合は決して簡単なものではないのは明らかだった」という大黒柱ソン・フンミンの言葉を伝えたうえで、レフェリングに対する辛辣な意見を綴った。 「中国の審判団による一貫性のない娯楽的なジャッジが、クリンスマンのチームが勝っても笑わなかった理由だ。相手守備を突き抜けることも容易ではなかったが、審判も何の助けにもならなかった。彼ら(韓国)はあまりにも多くの警告を受けた。その多くが受け取らなくてもいい警告ばかりだった。残念でならない」 さらに「バーレーンよりも中国人主審の判定の方が恐かった」とも記した同紙は、「懸念が現実になった。韓国は以前から中国サッカーとは相性がよくなかった。優勝を目指す“クリンスマン号”は初戦から大きな負担を背負うことになり、イエローカードの管理が大きな悩みの種となった」と強調。最後の最後まで嘆き節は止まらなかった。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]