8月22日の練習後に米メディアの取材に応じるLAギャラクシーDF吉田麻也（撮影・久保賢吾）

　【ロサンゼルス（米カリフォルニア州）12日（日本時間13日）】米メジャーリーグサッカー（MLS）のロサンゼルス（LA）・ギャラクシーに所属するDF吉田麻也（36）、山根視来（30）が、14日（同15日）のロサンゼルス（LA）FCとの「ダービーマッチ」を前に、練習後に取材に応じた。 　現在、LAギャラクシーはウエスタン・カンファレンスの首位で、LAFCは勝ち点4差で2位だが、消化試合がLAギャラクシーより2試合少なく、15日の直接対決の結果が優勝争いを大きく左右する。 　吉田は「次が決勝と言っても過言ではないというか、1位ではありますけど、最低でも引き分け、勝ち点差を考えると勝たなければいけないです。勝てれば、ウエスタン・カンファレンスの優勝はかなり近づくと思います」と力を込め、山根も「いわゆるダービーマッチと言われる試合で、最近はLAFCの方がいい成績を収めてる中で、今年も首位争いしてますけど、絶対に勝たなきゃいけない相手」と意識した。 　勝敗のカギには、元フランス代表でアーセナル、チェルシー、ミランなどで活躍したジルーを中心とした攻撃陣対策が挙がる。吉田は「アーセナル、チェルシー、ミランにいた時に何回もやられてるので、いいかげんやられたくないなと。いい選手であるのは間違いないですけど、それ以上にチームとしての攻撃力がすごい高いチームなので、やっぱりいかに彼らの好きなようにプレーさせないかっていうことが大事」とリベンジを誓った。 　山根は「前線にキープレーヤーが多くいるチームなので、そこは気を付けなきゃいけないっていうことはあるんですけど、やっぱり激しさ、五分五分のボールをマイボールにする回数を増やしていくことが、このゲームは大事かなと思います」とポイントを挙げ「前半だったり、90分通してのところで、激しさっていう部分を見せられずに敗戦した過去があるので、まずはそこをやってからがスタートラインかなと思います」と話した。 　LAギャラクシーにもこの夏、ブンデスリーガのドルトムントで長く活躍したスター選手のマルコ・ロイスが加入した。吉田は「2カ月ぐらいプレーしてなかったので、コンスタントにパフォーマンスを出すのはなかなか簡単には出せないと思うし、ヨーロッパに比べて暑さもあるんで。僕も去年、アジャストするのに多少時間がかかったので、そこら辺は慌てずに。でも、現状、中盤にいい選手たちがいるんで、みんなでカバーしてやっていければいいかなと思います。何か違いをもたらせることができる選手ではあるので、使い方もすごい大事だなと思います」と話した。 　優勝争いを繰り広げる中、ロサンゼルスに本拠地を置くチーム同士のダービーマッチで、スタジアムは大観衆が予想される。吉田は「僕が来てからまだLAFCに1回も勝ってないんで。3回やって3回負けてるんで、そろそろ勝たしてほしいなと思います」と必勝を宣言。山根は「直接対決っていうことは、相手にとってもチャンスだし、僕らにとっても大きなチャンスなので、しっかり自分たちがやることをやって、勝てるように頑張ります」と意気込んだ。【久保賢吾】