【岡山－Ｖ長崎】後半、相手のセットプレーをヘディングでクリアするヴァウド（左から４人目）＝岡山市、シティライトスタジアム

　明治安田Ｊ２第３３節最終日（２９日・シティライトスタジアムほか＝６試合）３位のＶ・ファーレン長崎は４位岡山に０－１で競り負けた。無得点での黒星は今季初。通算１６勝１２分け５敗の勝ち点６０で、４位岡山、５位仙台との勝ち点差は５に縮まった。首位清水との勝ち点差は１２、２位横浜ＦＣとは１１に広がり、Ｊ１自動昇格が遠のいた。 　Ｖ長崎は、序盤から攻撃の形をつくることができず、押し込まれていた後半３３分にＣＫを頭で押し込まれて先制された。３４分に増山、松澤、４０分に中村、山田を投入。同点ゴールを狙ったが、今季ここまで２３失点と堅守を誇る岡山を最後まで崩せなかった。 　仙台は山口を１－０で下し、秋田は徳島に２－０で快勝した。 　第３４節は１０月５、６日、各地で１０試合を実施。Ｖ長崎は６日午後２時から長崎市のピーススタジアムで大分と新スタジアム初戦に臨む。 ◎堅守崩せず崖っぷち 　３位のＶ・ファーレン長崎は４位岡山との上位対決に敗れ、Ｊ１自動昇格争いで崖っぷちに追い込まれた。リーグで２番目に失点が少ない岡山の堅守を崩せず、踏ん張り続けていた守備陣も終盤のセットプレーで失点。下平監督は「全体的に岡山の試合だった」と唇をかんだ。 　前半から岡山の長身ＦＷルカオを起点とした縦に早い攻撃に苦しんだ。田中、ヴァウドの両センターバックを中心に体をぶつけて対応していたがジリジリと押し込まれ、１４本目のＣＫを得点に結び付けられた。ニアで先に触られてコースが変わったボールを、フリーになったルカオに押し込まれた。Ｖ長崎は選手交代などで攻撃の糸口を探ったが、後半はシュートを１本も打たせてもらえなかった。 　次節で清水、横浜ＦＣの上位２チームが勝ち、Ｖ長崎が引き分け以下だった場合はＪ１自動昇格（２位以内）がなくなる。昇格プレーオフが残っているとはいえ、厳しい状況で新スタジアム初戦を迎えることになった。