ハワイで愛用したキャデラックのボンネットに座り笑顔の裕次郎さん

　人気刑事ドラマの写真集シリーズ第10弾「西部警察PERSONAL10　石原裕次郎」（青志社）が、21日に発売される。 　シリーズ最終号で、トリを飾るのはもちろん石原裕次郎さんが演じた木暮謙三捜査課長。大門圭介（渡哲也さん）ら個性派が集まる大門軍団を信頼し、温かく見守った精神的支柱だった。今年は裕次郎さん生誕90年の節目。撮影時の風格漂うショットの数々や、貴重なアクションシーンの連続写真、撮影の合間や日本縦断ロケの記者発表、ロケ地ではしゃぐオフショットなど、100点以上の未公開カットを含む227点が掲載されている。 　注目は勝新太郎さんがゲスト出演し84年元日に放送された新春スペシャル「燃える勇者たち」の写真の初公開。勝さんは西部署の特命捜査に協力するサーカス団のジミー東郷役で、自ら提案した歌舞伎風のメークで存在感を放った。渡さんを交え3人で談笑するカットは、日活、大映時代から築いてきた2人の絆の深さをうかがわせる。 　また、「BOSS　YUJIRO　こよなく愛したスーパーカー」と題し裕次郎さんの愛車5台を特集。ハワイの別荘で乗っていたキャデラックや、特注で造った木暮課長の愛車ガゼールのオープンカー、北海道の小樽市総合博物館に展示されているロールスロイス、現在もまき子夫人によって管理されているベンツのガルウイング、そして裕次郎さん専用のロケバス・日産シビリアン。それぞれの車にまつわるエピソードも記されている。 　特典として木暮と大門2ショットの大型ポストカードを封入。ファンにとってはお宝の、集大成といえる内容になっている。