2ナノ開発で日本の「半導体」が“蛙飛び”に
経済アナリストの馬渕磨理子が11月27日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。政府が事業者への罰則を設けない方向で調整している生成AIの国内向けガイドラインについて解説した。
生成AIの国内向けガイドライン、政府が罰則なしで調整へ
政府がAIの開発や利用について企業や団体に示す国内向けのガイドラインで、事業者への罰則を設けない方向で調整していることがわかった。複数の政府・与党関係者が明らかにした。政府としては人権への配慮やリスク軽減を図りつつ、生成AIの開発や利用を加速させたい考え。 飯田)生成AIの可能性はいろいろと言われています。半導体メーカーなどにも影響が出ていますよね。
罰則を付けてしまうと、守らない企業が勝手に開発を進めてしまう
馬渕)生成AIの誕生によって、半導体世界の進み具合が「グッ」と早まったという印象です。「先端半導体」と言われる、とても微細化された半導体が特に必要とされています。宇宙やセキュリティ、軍事防衛など、すべてに半導体は関わってくるので、この辺りが加速して進んでいます。 飯田)生成AIだけでなく。 馬渕)ガイドラインについて、企業側の倫理観などに任せるのは少し心配かも知れませんが、いまは罰則なしでいいのかなと思います。罰則を付けてしまうと、守らない企業が勝手に開発して先に進んでいくという現状があります。仮想通貨の勃興時期を思い出しますが、攻めるようなところだけが進んでいくのです。この産業がより前に進むためにも、「罰則なし」もありかなと思って見ています。
生成AIの基盤を支え、重要な役割の半導体
飯田)生成AIではChatGPTなどいろいろなものが出ていますが、文書をつくるのにとても便利な一方、「人間の仕事を奪うのではないか」とも言われています。 馬渕)共存できればいちばんいいですけれどね。人にしかできないことは何なのかを考え、煩雑な業務や経費の精算などは全部AIがやってくれたらいいなと思います。 飯田)領収書が電子帳簿になり、全部スキャンしなければいけなくなっても、AIがやってくれたら楽ですよね。1つひとつ仕分けしてくれたり。 馬渕)その技術基盤を支えているのが半導体なので、非常に重要な役割です。