フィリップ証、株ストラテジストに北野氏が就任-元SBI証調査部長
(ブルームバーグ): シンガポールの国際金融グループ、フィリップキャピタルの日本法人であるフィリップ証券は、SBI証券で金融調査部長兼チーフストラテジストを務めていた北野一氏を7日付で採用した。日本株チーフストラテジストとして、機関投資家の顧客向けにマクロ経済や株式市場の動向に関する発信を行う。
法人統括本部長の高橋知宏氏がブルームバーグの取材で明らかにした。北野氏は旧三菱銀行(現三菱UFJ銀行)や旧東京三菱証券(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)を経て、JPモルガン証券やバークレイズ証券、みずほ証券などで勤務。2019年7月からはSBI証に在籍し、日本株市場の分析に長く関わってきた。
フィリップ証は22年に機関投資家向けの日本株事業を立ち上げ、今年から日本株の個別銘柄のリサーチも開始した。日経平均株価が史上最高値を更新し、国内外の投資家からの関心が一層高まる中、経験豊富な北野氏の採用で取引顧客へのリサーチ業務の充実を図る。
高橋氏は「複数の部署を持つ大手証券では言葉を選ばなければいけない場面も多いが、顧客はより投資家目線の分析を求めている」と説明。「ストレートなメッセージを市場に発信してほしい」と期待を寄せた。
同証では個別銘柄を担当するアナリスト3人を採用しており、さらに1-2人の採用のほか、リサーチセールス(機関投資家営業)の採用も検討している。
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Nao Sano