「バスる」ジョージア駐日大使が母校に 当時から「くせ者だった」
東欧ジョージアのティムラズ・レジャバ駐日大使(36)が7日、母校の茨城県立牛久栄進高校(牛久市)を訪れ、全校生徒ら約千人を前に講演した。SNSの投稿が人気で、「バズる大使」とも呼ばれる先輩の話に、生徒たちは耳を澄ませた。 【写真】優先席に座った駐日ジョージア大使 SNSに投稿したら起きたこと レジャバ氏はつくば市に住んでいた2004年4月、同校に入学。07年3月に卒業した。 司会から「当時から大物の風格があったとうかがっている」と紹介されると、レジャバ氏は「どうかな。くせ者だったのは間違いない」と応じ、講演は始まった。 講演では、旧ソ連時代のジョージアに生まれ、4歳で広島に来日してから現在までの、自身が歩んだ道、そして高校時代の経験が語られた。 レジャバ氏は、高校時代に「自分は何者か」と悩み、1年間本国に帰ったことで「自分自身が発見できた」と披露。「人生の大切な分かれ道が訪れるタイミングが高校。自分は何者なのか、何を実現したいのか、しっかり考え、周りに相談して、自分の将来を真剣に聞いてくれる大切な人にぜひ出会っていただきたい」と呼びかけた。 講演後は、希望した生徒との座談会もあった。生徒からは、ジョージアのEU加盟の動きが止まっている現状についてなど、鋭い質問も出た。(福田祥史)
朝日新聞社