助け合い泥かき出し 液状化被害の射水・港町、在住外国人ら協力
能登半島地震で液状化の被害を受けた富山県射水市港町(新湊)で14日、外国人や地域住民らのボランティア約90人が復旧作業に協力し、砂泥を撤去した。 港町では住宅が傾いたり、道路がひび割れたりする被害が多発。親類宅に身を寄せる住民も少なくない。地元の港町古新町西部自治会から依頼を受けて、市社会福祉協議会がボランティアを募集した。 この日は、同市などのパキスタン人やバングラデシュ人らでつくる「富山国際社会団体」のメンバーが参加。同社協と災害時の支援協定を結ぶ新湊、小杉の両ライオンズクラブも協力し、住民と一緒に側溝の泥をスコップでかき出した。 富山国際社会団体のザヒド・アワン副代表(52)は「自分たちもここで暮らしているから、助け合うのは当然。少しでも町がきれいになるよう頑張りたい」と話した。 同自治会の佐竹正会長(74)は「ボランティアの皆さんの頑張りに応えるためにも、一日も早く元気な町を取り戻したい」と語った。