新垣結衣、行ってみたい世界は“絵に描かれた宇宙” 実際の宇宙は「自分がちっぽけに見えてドキドキしちゃうだろうな」
俳優の新垣結衣が5月9日、都内で行われた映画「違国日記」(6月7日[金]公開)の完成披露上映会に、W主演の早瀬憩、共演の夏帆、小宮山莉渚、メガホンをとった瀬田なつき監督とともに出席した。 【写真】新垣結衣が初めての舞台あいさつで緊張している早瀬憩を優しく見つめる ■新垣結衣、思い入れのある作品の主演に喜ぶ 原作は、「さんかく窓の外側は夜」など多くの人気作を生み出したヤマシタトモコの同名漫画。人見知りな小説家の高代槙生(35)と、その姪・田汲朝(15)の対照的な2人の同居譚で、なかなか理解し合えない寂しさを抱えながらも、丁寧に日々を重ね生活を育むうちに家族とも異なった、かけがえのない関係になっていく姿を描くヒューマンドラマとなっている。 ぱっつん前髪姿でステージに登壇して満席の客席を見た、高代槙生を演じる新垣は「うれしいですね。『違国日記』の原作も大好きで、今回映画になって主演をさせてもらうことになって、すごく思い入れがあるので、同時にすごく緊張もしています」と吐露し、「どういった反応が返ってくるのかすごく楽しみです」とにっこり。 ■早瀬憩は初めての舞台あいさつに緊張 隣で緊張した面持ちで立っていた田汲朝を演じる早瀬は、新垣から「憩ちゃんは舞台に出る前にすごく緊張していたんですけど、舞台あいさつ初めてなんだよね」と優しく声を掛けられると、「舞台あいさつだったり、こうやってお客さんと直接会うのが初めてなので、すごく緊張していて、結衣さんにずっとすがりついていました(笑)」と笑顔を見せる。 さらに、新垣から「実際にお客さんを見てどうです?」と聞かれ、「びっくりしています。すごく緊張しています。(ニコニコしていて)優しいお客さんたちで本当にうれしいです。こんなに見てくれる人がいるんだって、この時点ですごく感動しています」と目を輝かせ、早瀬を見守っていた新垣も「私たち感動しています」と同調した。 ■新垣結衣、早瀬憩との撮影は「とてもいい関係が築けた」 また、早瀬と共演した感想を求められた新垣は「2人ともマイペースでありながらも、お互いに次のシーンのせりふを確認したり、原作を読み返したりして、各々の時間を過ごしているときもあれば、撮影2日目くらいでものすごく深い、めちゃくちゃパーソナルなことに踏み込んだような話ができる瞬間もあったし、お芝居に関して2人で意見を聞く瞬間もあったし、お菓子を食べている瞬間もあって自由でしたね」と打ち明ける。 「すごくナチュラルにその場にいることができて、とてもいい関係が築けたんじゃないかなと私は思いますが…」と不安げな表情を浮かべると、早瀬も「私も思っています」と答えて、新垣を安堵させた。 ■早瀬憩「おいしいものが食べたいから」と行きたい国を告白 ほか、タイトルにちなんで行ってみたい国や世界(空想含む)を聞かれる場面も。 新垣は「昔から空を見ることが好きで、青空も好きだし、曇りも星空も好きなんですけど、私たちがイラストとか絵に描かれたもので見るような宇宙は見てみたいなって思うんですけど、実際に自分が宇宙に出て見るものって違うと思うんですよね。すっごい怖いだろうなと思って(笑)、自分がちっぽけに見えてドキドキしちゃうだろうなと思うので悩みどころですけど、ちょっとファンタジーみたいな世界を見てみたいなと思います」と回答。 同じ質問に早瀬が「韓国に行ったことがないので行ってみたいですね。理由はおいしいものが食べたいから」と答えると、新垣は目尻を下げていた。 ◆取材・文=風間直人