ガチのファンに聞いた「いまのZETAぶっちゃけどう?」 『Red Bull Home Ground』現地レポ
「新生ZETA DIVISIONの“若さ”は世界に通用したのか?」 今回は、日本初開催となった『Red Bull Home Ground』のレポートとともに、世界の強豪に挑んだZETA DIVISIONの戦いをお届けする。 【画像】和風なデザインがカッコよすぎる優勝トロフィー さらに現地のファンたちに「新しいZETA DIVISIONはぶっちゃけどうなのか?」を聞いてみた。 Red Bull Home Groundとは 『Red Bull Home Ground』とは、Red Bullが主催する招待制の『VALORANT』トーナメント。 今年の『Red Bull Home Ground』は開催4回目にして、初の日本開催が実現した。 日本の国技である相撲の聖地、両国国技館にて、2023年11月3日(金)~5日(日)に開催された。 ■開催概要 名称:RedBullHomeGround 日程:2023年11月3日(金)~5日(日) 場所:両国国技館 Jason Halayko / Red Bull Content Pool オフシーズンに開催される公式大会であるため、シーズン中よりも、大胆なパフォーマンスと挑戦的な戦術が見られる注目のイベントである。観戦チケットはアリーナ席(7000円)升席(24000円)と高額ながらも、会場は大盛況。『VALORANT』シーンの盛り上がりを感じさせた。 Jason Halayko / Red Bull Content Pool 海外の5チームに加え、日本からは3チーム(ZETA DIVISION、FENNEL、SCARZ)が出場。 特に先日の発表で新たなメンバー構成(hiroronn選手、Yuran選手が加入)が発表されたZETA DIVISIONに注目が集まった。 [link_card post_id="1478157"] 「いまのZETAぶっちゃけどう?」 新体制になったばかりのZETA DIVISIONだったが、本大会では1日目のスイスドロー予選を突破、2日目のCloud9(アメリカ)戦でも健闘を見せた。 ZETA DIVISIONは、前身である「JUPITER」(ジュピター)時代からのファンも多く、根強いファンコミュニティに支えられているゲーミングチームである。 せっかくの機会なので、観戦に来ていた『VALORANT』ファンたちに、ZETA DIVISIONの戦いぶりについて感想を聞いてみた。 若手メンバーのフィジカルの強さを感じた Jason Halayko / Red Bull Content Pool ・若手のイケイケ感があって、観戦していておもしろい! ・自分のことを“強い”と思っているからこそできる素晴らしいプレイがあった! ・個人技がスゴイ! あと個々の判断で攻め込んでいる場面が多くて楽しい! ・人数差をつけられても「ここから全員シェリフで頭抜いていけるんちゃう?」と思わせてくれる! ZETA DIVISIONに新しく加入したhiroronn選手、Yuran選手に対して、ポジティブな意見が寄せられていた。 hiroronn選手、Yuran選手はともに『ZETA DIVISION ACADEMY』出身の18歳。2人の若さあふれるプレイは、チームに大きな影響を与えているだけでなく、観戦者に対しても、エキサイティングな視聴体験を与えているようだ。 話を聞いたほぼ全員から「見ていて面白い」「逆転してくれそうな期待感がある」という意見があった。 今までのZETA DIVISIONとの違い Jason Halayko / Red Bull Content Pool ・アカデミー出身の子たちが好き勝手やってるのをベテラン勢が支えている! ・面白い動きが多くて今までのZETAと違う。ワクワクするようなプレイが多い! ・勢いが前よりもスゴイ。昔はセットプレイ重視だったけど、今は勢いで戦っている感じ! ・推しの選手が抜けてしまったので正直複雑な気持ちでしたが、アカデミーの子たちがめっちゃ強いのでOKです! 試合を観ていたファンの視点からも「突破力のある若手(hiroronn選手、Yuran選手)」とそれを支える「安定感のある経験豊富な選手(SugarZ3ro選手、Laz選手)」という関係性は明らかだったようだ。 「挑戦する部下を見守る上司」という構図は、戦略の良し悪し以前に、どこか微笑ましくも思えた。 ファンたちの感想を総合すると、従来型の“チームプレイ”というよりも、若手のスタンドプレイを戦術に盛り込んだ“チームワーク”という形にシフトしたという見立てもできる。 ただこれは、オフシーズンであることを考慮したうえでの、実験的なプレイスタイルなのかもしれないので、シーズンインした後の変化にも注目したい。 世界と戦えるチームになってほしいという期待 Jason Halayko / Red Bull Content Pool ・FNATICのような世界で戦えるフィジカルを手にしてほしい ・突破力があるCaedyeさんとサポート力のあるLazさんで夢を見れそう! ・今回のFUT Esportsのような、相手が集まってくる前にフィジカルで押しつぶす戦術に期待したい! ・昔のZETAの戦い方も好きだったけど、それでも世界では勝てなかった…新たなメンバーの強みと従来のZETAの強さを組み合わせた、最高のバランスを見つけてほしい! 従来のチーム編成を惜しむ声もあったが、本大会でのエキサイティングな戦いに魅了されたファンたちは、新体制のZETAを歓迎したようだ。 世界の強豪と戦うことを視野に入れた場合、チームワークだけでなく、個人技も必要であるということはファンの方々も感じている模様。 従来のZETAに足りなかった部分を、新戦力に期待している様子だった。 おまけ:OZworldスペシャルライブアクト 日本初開催となった『Red Bull Home Ground』は、最高の盛り上がりを見せた。 2日目にはOZworldによる「スペシャルライブアクト」も開催され、観客も大興奮。次の日本開催がいつになるかは分からないが、この感動と興奮を見逃さないように、次回は必ず現地に足を運んでほしい。
取材・文=小川翔太
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