今なお戦争に揺らぐ“せかい”へ…別役実「象」をSPACのEMMAが演出
SPAC「象」が12月7・8、14・15日に静岡・静岡芸術劇場にて上演される。 「象」は、かつてヒロシマで負ったケロイドを、群衆に晒し喝采を浴びる“病人”とその甥を巡る、別役実の作品。今回はEMMA(旧・豊永純子)が演出を担い、男役を牧山祐大、病人役を阿部一徳、病人の妻役を吉植荘一郎、医者役を小長谷勝彦、看護婦役を榊原有美、通行人役を渡辺敬彦が演じる。なお本作は9月に「SCOTサマー・シーズン2024」でも披露された。 【動画】【動画】SPAC「象」(他5件) 上演時間は約1時間30分。なお8日終演後はEMMA、瀬戸山美咲、堀川炎、福永武史が登壇し、司会を宮城聰が務めるスペシャルトークが行われる。さらに8・14日は「はじめての別役稔講座」(8日は演劇部限定、14日は一般向け)、14・15日は「静岡の戦争の記憶を巡る街歩きツアー」(14日は日本語ツアー、15日は英語モニターツアー)が実施され、12月1日から15日には静岡芸術劇場1Fロビーにて「原爆と人間」展が開催される。 なお本公演は「SPAC秋→春のシーズン2024-2025」の1プログラムとなっている。 ■ SPAC「象」 2024年12月7日(土)・8日(日)、14日(土)・15日(日) 静岡県 静岡芸術劇場 □ スタッフ 作:別役実 演出:EMMA(旧・豊永純子) □ 出演 男:牧山祐大 病人:阿部一徳 病人の妻:吉植荘一郎 医者:小長谷勝彦 看護婦:榊原有美 通行人:渡辺敬彦